【完全マニュアル】売れるランディングページ(LP)の作り方
「うちの商品・サービスを売りたいから、ランディングページ(LP)を作って!どうすれば売れるランディングページになるの?」
あなたがWebデザイナー・マーケッターなら、お客さんからこのような質問を受けることは多々あるでしょう。
でも、もしあなたが経験の少ないWebデザイナーだったら、正直どう回答すべきかわからないですよね。
経験があるマーケッターでも、的確な回答をするのは難しいかもしれません。
なぜなら、売れるランディングページにするための正解はひとつだけじゃないからです。商品や業種、業態によって異なります。
でも、難しく考える必要はありません。ある程度の勝ちパターンやテンプレートは存在します!
「どう作れば利益を最大化できるのか?」「ランディングページのデザインはどうすべきなのか?」「キャッチコピーは何を書けばいいのか?」そんな疑問をこの記事で一気に解決してしまいましょう。
業務でランディングページを制作している執筆者のさかしが、実際に結果の出ている「売れるランディングページの作り方」をご紹介します。
Webデザイナー・マーケッターだけでなく、自身の商品やサービスでランディングページ制作を考えている人にも役立つ内容です。
「ランディングページで売り上げを劇的にアップさせたい!」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
お客様が購入を決断するまでの流れを把握しておく
なんで、購入を決断するまでの流れを知っておく必要があるの?
購入するまでの流れを理解していないと、効果ゼロのランディングページになってしまう可能性があるからなんだ。
例えば、ランディングページに「お客様の声」を載せていても、「すごく良かったです!」のひと言だけじゃ、閲覧ユーザーの心に響かないよね?
そうだね、すごく良かったですって言われても、「何がどう良かったの?」って感じちゃう。
閲覧ユーザーが知りたがっているのは、そのランディングページに掲載されているサービスや商品を利用して、
- どういう結果が得られたのか?
- どういう変化があったのか?
- 他の商品と比べて何が良かったのか?
- 何でその商品を選んだのか?
ということなんだ。
だから、単にお客様の声を載せれば良いということではなく、閲覧ユーザーが知りたいことを載せないといけない。
購入するまでの流れを理解しておけば、とんちんかんで効果ゼロのランディングページになる可能性が下がるってことなんだね!
Oh Yeah!!
購入するまでの流れ
購入するまでの流れは、大まかに以下の7ステップです。
- 問題・悩みを持っている
- 解決方法を調べる
- 解決方法を比較する
- 妥当な解決方法を見つける
- もっと楽に解決できないかを調べる
- サービス・商品を複数比較検討する
- 商品を購入する
あなたもインターネットで何か商品やサービスを購入する時、上記のような流れで買っていませんか?
ここで大事なのは、ネット上での買い物は「他の商品と比較される」ということ。
あなたが作成するランディングページに掲載する商品・サービスは、他の商品と比較されても勝てる要素を組み込まないといけません。
では、比較されても勝てる要素を組み込むには、どうしたら良いでしょうか?
それが次に出てくる、ランディングページ作成前におこなっておくべき準備・素材集めです。
ランディングページを作る前に用意すべき5つの素材
ランディングページを作る場合、リスティング広告やアフィリエイト広告などを出稿することが多いです。
広告費を使って、ランディングページにアクセスを集めるという方法ですね。
ゆえに結果が出なければ、広告費が浪費されるだけの悲惨な状態に。。。
そんな悲惨な状態を避けるためにも、ランディングページを作る時は、まずランディングページの要素となる素材を準備しましょう!
素材があれば、あとはテンプレートに当てはめるだけで済むからです。
何も考えずに作り始めると、やり直さなければならない可能性が出てくるので、まずは素材を準備しましょう。
【制作前に用意すべき5つの素材】
ターゲットが抱える問題 | 重要度:★★★☆☆ |
---|---|
ターゲットのベネフィット | 重要度:★★★★★ |
解決策と証拠 | 重要度:★★★★☆ |
今すぐ購入する理由 | 重要度:★★★☆☆ |
何をどう売るか?を決める | 重要度:★★★★★ |
ランディングページの素材は売り上げに大きくかかわるので、妥協せずにしっかりと考えてくださいね。
重要度を5段階評価で分けてるけど、正直全部大事!
ターゲットが抱えている問題 (重要度★★★☆☆)
ひとつ目の素材は、ターゲットが抱えている問題・悩みを具体的に用意することです。
例えば、ランディングページを作って商品の売上を上げたい人がターゲットなら、
- 商品を売れやすくするランディングページの作り方・構成がわからない
- どういうキャッチコピーを利用すれば良いかがわからない
- どの制作業者に頼めばいいかわからない
- どういう写真や画像を用意すればいいかわからない
- 広告はどの媒体を利用して、どれぐらいの費用を用意すれば良いのかがわからない
などが挙げられます。
ターゲットが抱える問題を明確にすることで「どんなアプローチをすればいいか?」「なぜうちの商品・サービスならそれを解決できるか?」など、ランディングページで使う要素を見つけやすくなるため、より具体的に考えてみましょう。
ターゲットが抱えている問題とか悩みは、大量に出しておきたいよね。
どの問題にアプローチするかによって売上が変わるし、最終的にはA/Bテストでランディングページの精度を上げていきたいからね。
A/Bテストって何?
AパターンとBパターン、どっちの方が良い結果が出るかをテストすることなんだけど…そう言われてもちょっとイメージしにくいよね。
例えば、
「失敗しないLP制作業者をお探しの方へ」というキャッチコピーが書かれたランディングページ(A)と、
「広告費爆安のLP制作業者をお探しの方へ」と書かれたランディングページ(B)、2パターンを用意するのね。
で、アクセスしてきたユーザーの半分はAのページ、もう一方はBのページに振り分けるんだ。
そんでもって、最終的にどっちのランディングページの方が、成果率が高かったか?を検証する。
これがA/Bテストね。
ふんふん、なるほどね。
A/Bテストは、そのテーマだけでひとつの記事になるぐらい奥深くて重要なことだから今は詳細に触れないけど、A/Bテストはメチャ大事ってことは覚えておいてね。
ふぁ~い。
ターゲットのベネフィット (重要度:★★★★★)
ふたつ目は、ターゲットの問題・悩みを解決するベネフィットを用意しましょう。
ベネフィットとは、商品・サービスを利用したユーザーが最終的に得られるモノ・コトを指します。
明確なベネフィットが打ち出せると、キャッチコピーにも使うことになるので超大事です!
ベネフィットはメリットと混同しやすいので注意してくださいね。
メリットは商品・サービスの良いところ、です。
よし、ここで練習問題ね。
ゲーム機のベネフィットって、一体何だと思う?
ゲーム機のベネフィット?
う~ん…楽しいみたいな、プラスの感情が出てくること?
それはベネフィットじゃなくメリットかな。
考えてみると、難しいよね。
正解はひとつじゃないけど、例えば「家族と共に過ごす時間が増える」とかね。
なんか、通販番組のジャパネットたかたが言いそうだね。
お、それは良い視点!まさにジャパネットたかたがベネフィットの打ち出し方が上手いんだよ。
例えばカメラを紹介する時に、そのカメラの機能を紹介するよりも、「これで一生の思い出を残しませんか?」みたいに、思い出ゲットしようぜ!って案内をしてるのね。
これがベネフィットを意識した売り方なんだ。
だからジャパネットたかたでは、商品が売れまくるってワケ。
ベネフィット、めっちゃ大事だね!でも、メリットとの区別があんまりつかないなぁ~
そういう時は、「ベネフィット=変化」っていう覚え方をしておくと、イメージしやすくなると思うよ。
例えば、電気屋で店員さんが「このドリルの回転速度は世界一です!」って案内してたとするじゃん?
これを聞いたお客さんは「世界一かよ、スゴっ!」ってなるけど、その後に「それで?」っていう疑問が出てきちゃう。
うん、確かに世界一の回転速度って言われても、相当マニアックな職人さんじゃないと、使い道思い浮かばないよね…
でも、「1本で200種類の穴をあけられるドリル。工事時間短縮で取引先もあなたもハッピーに」みたいな主張だったらどうかな?
「世界一の回転速度」というメリットを主張されるより、「工事時間短縮という変化」を主張される方が、反応してくれるお客さんは多そうだよね。
そうだね!そっか、それがベネフィットなんだね。
確かにランディングページでも、その表現を変えるだけで売上が変わりそうだね。
そういうこと!だから、ベネフィットを考えることが超重要なのさぁ!
解決策と証拠 (重要度★★★★☆)
3つ目は「解決策と証拠」です。
具体的に言うと、「商品説明」と「証拠となるデータ・証言」を用意するということになります。
当然ですが、「どんな商品・サービスなのか?」を理解してもらえないと、ユーザーは買ってくれません。
たまにどんな商品なのかよくわからないランディングページを見かけるのですが、「なにが言いたいのかな…」という気分になりませんか?
そんな気分にさせてしまったら、ランディングページを閉じられてしまいます。
商品・サービスの特徴を3~6つ程度でいいので、簡潔にまとめてみましょう!
「どんな商品か、ユーザーに伝わるか?」が一番重要です。
またこの時、「なぜその商品・サービスを使うと問題を解決できるのか?」という疑問がユーザーに浮かびます。
そのため、しっかりと証拠を示す必要があるんです。
データや科学的根拠、お客様の声などを使って、ユーザーが納得してくれるような証拠を用意しましょう。
証拠はたくさんあるほうが良いです。
証拠は、数字をうまく使うと説得力が激増するよ!自分だったらどんな証拠を提示されたら信じるかを考えるのがポイントなんだ。
お客様の声とかもあるといいよね!
そうだね。なおかつ、本物のお客さんの写真、本名、手書きアンケートの画像があると説得力が激増だね。
手書きアンケートの準備が難しければ、手書き風のフォントを使ってお客様の声を記載すると、成約率が上がるっていうデータがあるよ。
1番やっちゃだめなのは、
- モデル写真を使うこと
- 仮名での掲載
だね。
なんで?成約率下がっちゃうの?
見せ方にもよるけど、下がる可能性が高いね。
モデル写真の人物って、印象良すぎるでしょ?だから、閲覧ユーザーに「あ、これはモデルの写真じゃん」ってバレちゃうのね。
あと仮名だと、「ほんとに実在するお客様の声なの?」って、ユーザーに疑われちゃう。
なるほどね。そうなると、そのランディングページとか商品が怪しく感じちゃうよね。。。
今すぐ購入する理由 (重要度★★★☆☆)
ユーザーがランディングページで紹介されている商品の購入を迷ってページを離脱した場合、その後に商品を買ってくれる可能性は低くなってしまいます。
そのため、今購入すべき理由を用意しておいた方が、購入率が上がります。
- 返金・返品保証をつける
- 期間限定オファーをつける
- 緊急性を訴求する
- 特典をつける
- 限定感をつける
この5つはよく見ますよね?
|
などが、今購入すべき理由に該当します。
特典を付ける場合は、有料級に超役立つものをプレゼントするようにしましょう。
特典がショボいと、受け取った側のユーザーは、本体商品までショボく感じてしまいます。
1点注意ですが、景品表示法などの絡みで、ウソをついて上記のような表現をすることはNGです。
例えば、以下のような例です。
- 「期間限定!特典配布」という表現を使っているにも関わらず、ずっと特典を配布している。
- 「10万円相当のプレゼント」と表現しているが、実際は10万円で販売していないものをプレゼントにしている。
- 「5名様限定」としているのに、実際は何名でも受け付けている。
こういった表現に限らずですが、胡散臭い表現やキーワードが入っていると、広告出稿する際に「その表現では広告を出せません」とNGをくらいます。
表現インパクトを大きくしてユーザーの注目をひきたいところですが、ウソはつかない形でアプローチしていきましょう。
景品表示法や特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシーなどもランディングページ内に表示するかリンクさせておくべき項目だね。
その辺、運営者に関する情報が無いと、購入者は怪しく感じて買わなくなっちゃうよね!
そう、詐欺サイトがたくさんあるから、購入に慎重になっているユーザーも多いしね。
僕もネット通販で詐欺にあったことあるし。
運営者情報は必ずチェックするね。
運営者の住所調べてみたら空き地だった、とかあるもんね。
そうそう。だから公開しておくべき情報は絶対出さないといけないね。購入率変わってくるから!
何をどう売るか?を決める (重要度★★★★★)
最後の1つは、「何をどう売るか?を決める」です。
「はぁ?そんなの売りたい商品を売るに決まってるじゃん」って言いたくなりますよね?
あなたの売りたい商品を、そのままネットに公開して売れる根拠があるなら、それでOKです。
根拠がない状態でそのまま売りに出すと、失敗する可能性があります。
なぜなら、対面でバンバン売れてた商品でもネットでは売れないかもしれないし、その商品はネットのお客さんが求めている商品かどうかもわからないからです。
ネット上で売りきる、というのは実はかなり難しいです。
あなたが通販を利用する際、知らない会社の知らない商品をネットで初めて買うのに抵抗を感じたことはありませんか?
しかもネットなら、カンタンに他の商品と比較できてしまうので、ネットユーザーは「同じものなら少しでも安いところから買いたいし、費用対効果が良いものを買いたい」となりますよね。
なので、あなたがランディングページで商品を売りたいなら、お客さんが「絶対買ってみたい!試してみたい!」と思わせられるぐらいの訴求をしないと、お客さんは行動してくれないわけです。
じゃあ、何をどう売れば、お客さんが行動してくれるのか?
それを考える時におすすめなのが、ステップマーケティングという販売戦略です。
ステップマーケティングを取り入れる
ステップマーケティングというのは、いきなり本商品を売ろうとしない販売戦略のことです。
例えば、
- スーパーの試食 → 本商品購入
- 化粧品サンプル → 化粧品正規版購入
- セミナー参加 → コンサルティング購入
などですね。
こういった例を見たら、「あぁ、それがステップマーケティングね」って理解できるのではないでしょうか?
「もっとステップマーケティングについて、詳細を知りたい!」っていう方は、以下の外部サイトが参考になります。
なぜいきなり本商品を売らないのか?
なんでいきなり本商品を売らないかというと、お客さんは知らない会社の知らない商品を即断で購入できないからです。
だから、ハードルの低いお試し商品をお客さんに利用してもらって→商品の魅力を知ってもらい→本商品を買ってもらう、という流れを作っているんですね。
サプリメントのランディングページを見てもらうとわかると思いますが、たいていお試し価格でサプリを買えるようにしているところが多いですよね。
ステップマーケティングを取り入れて売るっていうパターンでも、業界によってやり方は色々あるので、しっかり競合のランディングページを研究して、あなたの商品をどう売るかを考えていきましょう。
5つの素材って、想像してたよりも重たかったわ(笑)
そうだね、単純に商品画像とか説明文を用意して終わり、ってことではないからね。
戦略的なところは1番時間がかかるところかもね。
でも、この5つが揃えば、ランディングページの骨組みはできたようなもんだよ。
あとはテンプレートに当てはめていくだけ?
基本的にはそうなるね。テンプレートに当てはめて、公開して、A/Bテストで調整して、売り上げを最大化するって流れ!
キャバコにもできそう♪早くテンプレートを教えて!
売れるランディングページの構成テンプレート
さて、ここからはランディングページの構成についてみていきましょう。
以下の6つのエリアから構成されています。
- ファーストビューエリア
- ターゲットの購買意欲を高めるエリア
- 解決策提案エリア
- 証拠エリア
- クロージングエリア
- アクションエリア
ここで紹介するランディングページの構成テンプレートは、思わず買ってしまう心理を呼び起こす「PASONA(パソナ)の法則」をベースにしています。
DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)の第一人者である神田昌典さんが提唱した、商品・サービスを売るための構文です。
「Probrem(問題提起)」「Agitation(扇動・あおり)」「Solution(解決策の提示と証拠)」「Narrow(限定・緊急・絞り込み)」「Action(行動)」の順番でコンテンツを書けば、ユーザーが商品を買わざるを得なくなる心理に導くことが可能になるんです。当然、ランディングページに応用できます。
構成テンプレートを見るとアクションエリアが最後に出てきているけど、実際は複数箇所に設置することが多いよ!
ファーストビューエリア
ファーストビューエリアでは、閲覧ユーザーに「あ、これは自分が求めている情報が掲載されているページだ!」と思わせる必要があります。
というのも、ユーザーはファーストビューでランディングページを読むか読まないかを決めるから。
しかも、3秒以内にそれを判断します。
シビアな話、3秒以内に表示されないWebサイトは、41%ものユーザーが離脱するというデータもあります。
つまりファーストビューが良くないと、全体的に良いLPでも見てもらえないということです。
逆に、一度見始めてもらえれば、多くの人がじっくりと見てくれます。
Webではありませんが、テレビでも3秒以内で見るか見ないか判断し、一度見始めた時の平均視聴時間は28分39秒です(NHKの調査)。
そのため、ファーストビューでどれほど「自分のためのページだ!」と思わせることが最重要なのです!
ファーストビューエリアには、以下の5つのコンテンツを配置してあげるとよいでしょう。
並べる順番に決まりはありませんが、ユーザーは左上からコンテンツを見る傾向にあるので、左側に一番大事なコンテンツをいれるようするのがおすすめです。
- ヘッダー
- キャッチコピー
- 権威付け
- リスクリバーサル
- 購入ボタン
ヘッダー
ヘッダーは、ユーザーに「このページはあなたのためのものですよ」と認識させるためのものです。
「ランディングページのつくり方がわからなくて困っていませんか?」などわかりやすく伝えてあげるといいですね!
「あ、自分のことだ。」と思ってもらえます。
事前に用意した「ターゲットが抱える問題」を当てはめるとしっくりくることが多いです。
キャッチコピー
ファーストビューでものすごく大切になるのが「キャッチコピー」です。
キャッチコピーは、商品・サービスのメリットを簡潔に説明し、使ったらどうなるかを想像させることが主な役割です。
商品・サービスを使うことで、自分がどう変わるかを想像させることができなければ、必ず離脱されると言っても過言ではありません。
例:「わずか2時間で、365日フル稼働の自動営業マンを生み出す!利益を10倍にする魔法のランディングページ作成ツール!」
どうですか?こんなツールがあったらほしいと思いませんか?
きっと、続きを読みたくて仕方ないと思います。
準備しておいたベネフィットを使って、わかりやすく、簡潔に、商品を使った後のことを想像できるものを考えてみてください。
以下のフォーマットに当てはめて考えるとわかりやすいかもしれません。
- あなたの商品は誰の何を解決しますか?
- 解決されたらその人はどうなりますか?何を手に入れますか?
- 果たしてそれは本当に手に入れたいと思う人はいますか?
もし、これに当てはめてもフワッとしたキャッチコピーになってしまう際は、「人間の根源的な8つの欲求」に沿って考えると良いでしょう。
以下の8つの欲求は、すべての人間が本能的に抱えている欲求なので、ものすごく強力な訴求ができます。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
- 快適に暮らしたい
- 食べ物、飲み物を味わいたい
- 他人に勝り、世の中に遅れをとりたくない
- 恐怖、痛み、危険を免れたい
- 愛する人を気遣い、守りたい
- 性的に交わりたい
- 社会的に認められたい
あなたの商品・サービスは、どの欲求にアプローチできるか考えてみましょう!
良いキャッチコピーには、3つくらい強い欲求が含まれていることが多いです。
ちなみに、「根源的な欲求には敵わないが強い欲求」も以下に紹介しておきます。
上手に組み合わせることが、良いキャッチコピーを書く秘訣となります。
- 情報が欲しい
- 信頼性、質の良さが欲しい
- 好奇心を満たしたい
- 美しさと流行を表現したい
- 体や環境を清潔にしたい
- 節約し、利益を上げたい
- 能率よくありたい
- 掘り出し物を見つけたい
- 便利であってほしい
ありきたりでフワッとしたキャッチコピーにならないように注意だよ!
「これを使えばベネフィットが得られる」、つまり、結論を明確に伝えるのが重要だ!
ちなみに、他の「商品とベネフィットがかぶってしまう…」という場合もあると思う。
例えば、ダイエットなんかの「楽して痩せたい」っていう欲求は不変的だからね。
そういう時は、他社との違い(USP)をそのままキャッチコピーにするだけでもいいぜ!
権威づけ
ファーストビューの中に、「この商品はみんなから認められています」という証明を設置してあげましょう。
キャッチコピーなどでいくら良いことを言っていても、ユーザーにとっては「本当に効果あるの?詐欺なんじゃないの?」という不安が残っているからです。
王冠やメダルの画像を使って「満足度第1位」のように安心感を証明してあげてください。
また、大手企業などに使われている実績がある場合は、ロゴを使ってもよいでしょう(許可は必要です)。
リスクリバーサル
リスクリバーサルとは、「購入しても、あなたにリスクはありませんよ」と保証してあげることです。
「全額返金保証」や「永久サポート」などが当てはまります。
リスクリバーサルができる場合は、ユーザーの金銭的・心理的リスクを取り除くことができるので、できる限り使っていきましょう。
購入ボタン
ファーストビューにも購入するためのボタンを設置しておく必要があります。
理由は、「このページで商品を買えますよ!」とユーザーに認識させるためです。
また、ファーストビュー内のボタンから購入される確率も高いので、設置することをおすすめします。
ファーストビューって大切なんだねぇ。
めちゃくちゃ大切だよ!ランディングページでサービス・商品が売れない理由の大半は、ファーストビューで離脱しちゃうからなんだ。
めちゃくちゃ大事じゃん!だからファーストビューにたくさんの要素を置くんだね!
「ファーストビューでこのページのすべてがわかる」くらいの勢いで作るといいよ♪
ターゲットの購買意欲を高めるエリア
次は、ターゲットの購買意欲を高めるためのエリアです。
「興味を持ってもらう」→「買いたいと思ってもらう」という流れですね!
よくあるのが、「こんなお悩みありませんか?」というコンテンツです。
悩みをいくつか掲載することで、購入してくれる対象者をさらに絞り込みます。
対象者を絞ると、「買ってくれる人が減るじゃん」と感じますが、もし当てはまった人がいれば、「そうそう!これなんだよ!」とお客さんがさらに商品について気になるようになります。
専門的な内容・商品の方が、お客さんの購買意欲が高まるんですね。
例えば、あなたがじんましんのような皮膚疾患にかかったとします。
その時あなたは、大きな病院にある「総合診療科」ではなく、近所の小さなクリニックの「皮膚科」に行こうとしますよね。
仮に大きな病院の方が近くにあったとしても、皮膚科クリニックに行く人が多いと思います。
技術や機材などは大きな病院の方が多いはずですが、何で皮膚科を選ぶ人が多いのでしょうか?
皮膚科クリニックには「皮膚に特化した先生」がいますよね。
専門家がいると、何となく「皮膚科の方が問題を解決してくれそうな気がする」と患者さん側は感じます。
専門特化すると、不思議とその分野に精通してる雰囲気を醸し出してくれるのです。
多くの人に買ってほしいと思う気持ちはわかりますが、ひとつのランディングページで全てのユーザーから成果をあげるのはむずかしいので、割り切っていきましょう。
「こんなお悩みありませんか?」ってよく見るね!こういう狙いがあったのか!
そうなんだよ。「まさしくこれ!これが悩んでたことなんだ!」とピンポイントになればなるほど、ユーザーの購買意欲は高まるんだ。
たしかに!「誰でも使えるスキンケア商品」より、「30代のためのスキンケア商品」って言われた方が、欲しいって思うもんね!マーケティングって恐ろしいね(笑)
でも、それがユーザーのためになるなら、お互いに良いことだよね!
解決策提案エリア
解決策提案エリアでは、商品・サービスの説明をしましょう!
3~5つくらいに分けて紹介してあげるとわかりやすいです。
ここでは、ベネフィットではなく「結果」を説明するのがポイントです。
ランディングページ作成ツールのLPを例に挙げるなら、「HTMLが書けなくても直感的に作成できる」「テンプレートがあるから1時間で作成完了」「管理画面ひとつで作成から運用まで完結」となります。
また、商品の使い方や便利な点を表現しにくい場合は、利用方法の流れなどを紹介すると親切で、ユーザーが商品を理解しやすくなります。
そして、解決策を提案したら、ここでも購入ボタンを設置しましょう。
というのも、解決策を提案した時点で納得するユーザーもいるからです。
商品説明で一番大切なことってなに?
ユーザーに商品を理解してもらうことだね。わかりやすく3~5つくらいに分けて説明するのがいいよ!
作った側からすると、伝えたいことが多くて何が言いたいのかわからなくなっちゃうから要注意だよ。
証拠エリア
解決策を提示したら、今度は解決策に対する証拠を提示しましょう。
解決策を提示した時点では「これってほんとかな~?」という疑問がまだ残っているからです。
その疑問を払しょくするのに、「証拠」はすごく効果的です。
人間は社会的に証明された事実に弱いので、成果は大きく変わるでしょう。
具体的には、以下のような証拠の提示方法があります。
- 客観的証拠
- 利用者の声
- 公的な信頼の提示
- ストーリー
客観的証拠
客観的証拠では、「実績紹介(売り上げや満足度など)」「科学的・医学的根拠」「特許・数値の提示」「有名人・権威者の証言」などを使って証拠を提示しましょう。
顔写真と実名は、なるべく公開できるよう関係者に交渉しましょう。
信頼度が変わってきますからね。
利用者の声
利用者の声も、かなり強い証拠となります。
というのも、一般人が実際に使った感想というリアルさがあるからです。
3つ以上は証言が欲しいところですね。
こちらも、顔写真と実名を掲載すると効果的でしょう(許可は必要です)。
公的な信頼の提示
新聞や雑誌、テレビ掲載などの実績があれば、ユーザーはより信頼感を持ってくれます。
ストーリー
証拠に分類するかは迷えるところですが、ストーリーも効果的な証拠になります。
というのも、人間はストーリーが大好きだから。
人間は感情で物を買い理論で正当化するので、感情に訴えかけやすいストーリーはかなり効果的です。
具体的には、マンガで商品を実際に使ってどんな自分になれるかを紹介したり、商品の誕生秘話、代表者の想い、商品開発者のメッセージなんかが良いでしょう。
たしかに、解決策を聞いても「それほんとかな?」ってなるね!
私もキャバクラ時代にお客さんから「その話、ほんと?(笑)」って疑われた経験あったなぁ。
キャバコの話は盛りすぎただけじゃない?でも、キャバコが言うとおり証拠はめちゃくちゃ大事なんだ。会ったこともない人にものを売るのは難しいからね。
ユーザーの不安をひとつずつ取り除いてあげるのが、売れるランディングページの肝でもあるよ!
クロージングエリア
次は、クロージングエリアを作ります。
クロージングエリアの役割は、「今すぐ買わなきゃいけない理由を提示する」です。
せっかく商品に興味を持ってもらったのに、買ってくれないなんて嫌ですよね?
そのために、そっと背中を押してあげるのがポイントです。
ランディングページを作る前に用意した「今すぐ購入する理由」をそのまま使ってOKですよ!
ちなみに、下でお話しするアクションエリアと組み合わせて何度も使って大丈夫です。
今すぐ購入する理由のおさらい
- 返金・返品保証をつける
- 期間限定オファーをつける
- 緊急性を訴求する
- 特典をつける
- 限定感をつける
極端な話、このエリアまでには閲覧ユーザーに「買わせてください」と思わせるレベルにするのが目標だよ!
安心感と緊急性、お得感、限定感を意識して、最後にクロージングしよう!
アクションエリア
最後に、ユーザーが申し込みをできるお申し込みフォームエリアを用意します。
注意点は、お申し込みフォームを適当に作ってしまう人が多いということ。
お申し込みフォームが使いづらい、見にくいとなると、せっかく買う気になったユーザーの購買意欲をへし折ることになるので、気を抜かずに作ってくださいね。
記入する項目が多くなると離脱の原因となるので、入力欄は必要最低限にして、無駄にアンケートなどを取らないようにするのもポイントです。
ダメなフォームの例を以下に挙げます。
- どの項目が入力必須かわからない(※印しか付いてない)
- 「入力ミスがあります」と表示されたが、どの項目で入力ミスがあるかわからない
- 入力形式が細かく指定されている
(電話番号のハイフンを入れてください、全角文字だけで入力してください など) - 住所を全て手入力させられる(郵便番号を入れたのに住所が自動反映されない)
- 入力例がない
こういったダメダメフォーム、本当に多いです!
あなたが作るランディングページは、上記のようなダメダメフォームにならないようにしてくださいね!
入力フォームで離脱されないように最適化する対策のことをEFO(Entry Form Optimization)というんだ。
フォームを作成する時は、EFOで検索して情報収集することをおすすめするよ!
【ランディングページの構成まとめ】
- ファーストビューエリア
- 購買意欲を高めるエリア
- 問題解決エリア
- 証拠エリア
- クロージングエリア
- アクションエリア
この流れで作れば、売れるランディングページが作れるんだね!
そうだね!構成としてはほぼ完ぺきといえるよ。
自分でいう?でも確かに、こんな流れのランディングページって多いもんね♪
神田昌典さんのPASONAの法則を応用してるからね(笑)ほかの会社も応用してるんじゃないかな?
ランディングページ作成の注意点。広告媒体との相性が超重要!
ここまで、売れるランディングページの作り方を紹介してきましたが、注意点があります。
それは、「広告媒体の使い方によっては全く売れない」ということ。
モノを売るときの重要度の比率を表す「エド・バーネット40/40/20の法則」でも、「正しいターゲットにアプローチできているか40%」「商品の質40%」「デザイン・コピーライティングなどのプロモーション20%」の割合になっています。
つまり、正しい広告媒体で正しいターゲットにアプローチできていないと、40%もの売り上げを逃すことになってしまいます。
そうならないためにも、広告媒体の特徴やメリット・デメリットについて理解しておくことが重要です。
ここでは、「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」「アフィリエイト広告」についてご紹介します。
広告出稿する媒体を変えるだけで数倍の売上になった起業なんかもあるので、要チェックですよ!
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告のことです。
「Google広告」と「Yahoo!プロモーション広告」が代表的でしょう。
ユーザーの検索キーワードに対して入札をおこない、入札額やコンテンツの質によって表示される順位が決められます。
広告をクリックされると費用が発生する仕組みです(例えば、「ランディングページ ツール」などのキーワードに対し、1クリック100円などです)。
SEOを意識せずに上位に表示できるため、多くの企業がリスティング広告で広告を出稿しています。
そしてランディングページは、多くの場合にリスティング広告で使われているんです。
リスティング広告のメリット
リスティング広告で出稿するメリットは、「ユーザーの悩みにピンポイントで寄り添った広告を出せる」ということ。
というのもリスティング広告では、ユーザーが何らかの悩みを解決するために検索をしたところに絞って、広告を表示できるからです。
つまり、「あなたの商品で解決できる問題を抱えたユーザー」に直接アプローチできるため、成果を取れる確率がものすごく高いです。
さらに、リスティング広告でターゲットとなる人は「商品を買うモチベーションがすでに高い」というのも大きなメリットと言えます。
なぜなら、あなたが広告出稿しているキーワードを検索しているから。
あなたの広告が表示される頃には、背中を押してもらったら買ってくれる心理状態なのです。
あなたの商品へ興味のある人だけにLPを見てもらい、セールスできたとしたら、圧倒的に効果が高いのは簡単に想像できますよね?
ランディングページを作るなら、リスティング広告への出稿は外せないでしょう。
ちなみに、リスティング広告に出向する場合は「セールス要素が強いLP」が相性が良いです。
上でもお話した通り、ユーザーはすでに買う気満々だからですね。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットは「運用に手間がかかる」ということです。
というのも、適切なキーワードへの入札や入札調整、レポーティングなどができないと、成果の出ない場所で広告を出すことになるだけでなく、無駄に予算を取られてしまうことがあるからです。
例として、「適切なキーワードへの入札」について説明します。
リスティング広告では、キーワードに対して入札しますよね?
キーワードは購買意欲の高い「今すぐ客」と、購買意欲が高くない「見込み客」が検索するキーワードに分けられます(例.今すぐ客のキーワード:「ランディングページ ツール」、見込み客のキーワード「ランディングページ 意味」)。
「見込み客」が検索するキーワードに入札すると「あれ?いきなりセールスされても困るなぁ。まだ商品買う気ないし。」と、ユーザーは商品を購入せずに離脱してしまうんです。
しかも広告をクリックされるため、広告費がかかります。
このように、リスティング広告は訴求率が高いですが、知識がないと広告費がかさんで、逆に損をするというリスクがデメリットとなります。
リスティング広告って怖い面もあるんだね。
そうだね。効果が圧倒的に高い分、リスクもあるんだ。
ただ、しっかり運用できた時の効果は絶大だぜ!
一か月で数千万円稼ぐことだって可能になるんだ。
数千万円!?リスティング広告ってすげぇ~!!
大企業は色んなキーワードに出稿してるよ!
ただ、大企業と競合するキーワードや、市場の大きいキーワードは入札額が高額になるから、戦わなくていい場所を探すのもリスティング運用には大切だ!
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、閲覧されているサイトやアプリの画面に表示される広告です。
バナー画像を表示させることが多いため、バナー広告と呼ばれることもあります。
リスティング広告同様、クリックされたら料金が発生される仕組みです。
ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告は閲覧されているサイトやアプリに表示されるため、「サービスを知らない層」など、商品やサービスを広く認知させることが得意な広告です。
「商品やサービスを有名にしたい」「潜在的なニーズを引き出したい」といったときに使うと効果的でしょう。
また、ユーザーに何度も広告を表示することで「リターゲティング」を行うことも可能です。
ディスプレイ型広告では、「セールス色の強いLP」は相性が悪いので注意しましょう。
ちなみにディスプレイ広告では、「記事要素の強いLP(情報を提供することを中心とし、最後に広告)」にした方がユーザーの離脱が少なくなる傾向にあります。
ディスプレイ広告のデメリット
ディスプレイ広告はユーザーを細かく限定してセールスするには向きません。
なぜかというと、あなたの商品に関連していることを考えていないときでも表示されるからです(受動的な状態)。
購買意欲が高まっていない人にセールスをしても、あまり効果は得られませんよね?
そのため、リスティング広告より訴求率は落ちる傾向にあります。
ディスプレイ型広告では、「セールス色の強いLP」は相性が悪いので注意しましょう。
SNS広告
ソーシャルメディアを媒体としたSNS広告の特徴は、「ターゲティング精度」が圧倒的に高いことです。
ユーザーの性別や年齢、職業、住んでいる場所、趣味などをもとに、ピンポイントでセールスすることが可能となっています。
そのため、ランディングページとの相性も抜群です。
SNS広告のメリット
SNS広告は、お悩み解決や情報を探しているユーザーではなく、何気なくSNSを使っているユーザーへのアプローチが得意です。
そのため、何かを売るだけでなく、商品やサービスを認知してもらうことに長けています。
しかもターゲティングが詳細なため、「こんな人たちにもっと商品を知ってもらって、ゆくゆくは購入してもらいたい」と潜在層を集客するのにうってつけです。
そこに強力なLPを設置できれば、訴求力はかなり高いでしょう。
上で紹介したディスプレイ広告とリスティング広告の間に位置する、バランスの良い広告と言えます。
SNS広告のデメリット
SNS広告は、詳細なターゲティングができるので優秀な広告媒体ですが、その分広告予算や入札額などを常に調整する必要があります。
つまり、SNS広告をしっかりと運用できなければ十分な効果を得られません。
また、SNSにはFacebook、Instagram、Twitterなどがあり、それぞれに強みが異なるので、マーケティングでターゲットなどの詳細情報を決めてから出稿しなければ効果が出ないため、時間がかかる傾向があります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、webサイトを運営している企業や個人のwebサイトに広告を貼り付けてもらい、購入などのアクションがされた場合に広告費が発生する手法です。
今やアフィリエイト業界は非常に大きな市場となっているので、うまくいけば費用対効果がものすごく高くなります。
アフィリエイト広告のメリット
アフィリエイト広告のメリットは、リスクが少ないことです。
アフィリエイト広告は商品を購入されたときに、売り上げ金額の数%(自由に設定可能)を支払うだけだからです。
リスティング広告などのように、広告をクリックされたら費用が発生することはありません(クリック型の成果にする場合を除く)。
つまり、広告出稿を続けて思うように売れなくても、広告費に対してマイナスになる心配がほとんどないんです。
しかも広告を掲載してくれるwebサイトが、ユーザーを商品購入まで教育・誘導してくれるため、運用をする手間がないのも嬉しいところ。
また、広告を掲載してくれるサイトの集客力が圧倒的な場合、あなたの商品も爆発的に売れる可能性が高くなります。
アフィリエイト広告のデメリット
アフィリエイト広告のデメリットは、アフィリエイトサービスプロバイダー(アフィリエイト広告を出稿するための仲介会社)への初期費用と月額費用が発生する点です。
月額数万円ですが、初期費用と月額費用を回収できなければ、マイナスとなってしまいます。
また、アフィリエイトサイトを運営する個人・企業は、当然よく売れるNo.1のものや差別化できている商品のほうが売りやすいため、あなたの商品・サービスに独自性がない場合は広告掲載すらしてもらえないでしょう。
広告っていっぱい種類があるんだね。
ここでは紹介しきれないくらい広告媒体は多いんだ。
そのなかで「自分の商品やサービスには何が足りないか?」を考えて広告媒体を決めてほしいな。
何が足りないか?
そう。顕在層を集客できてないのか、そもそも認知されていないのか。
自分の弱点を解決できる広告媒体を選ぶことが大切だよ。
そっか、せっかくランディングページを作っても、効果的な広告を出せなきゃ意味ないもんね。
さかし的には、ランディングページを作ったらどの媒体で広告を出すのがいいの?
目的によって違うけど、商品を爆発的に売りたいなら「リスティング広告」と「アフィリエイト広告」かな。
やっぱり検索エンジン経由で商品を売るのは、顕在層に直接セールスできるから効果が高いよ♪
費用が多くかかることもあるけどね。
リスティング広告とアフィリエイト広告か!
SNS広告はどう?
SNSも状況に応じて使ったほうがいいね!
ピンポイントでターゲット層にアプローチできるから、広告効果もかなり高いよ。
なるほど♪
でもさ、いくつかの広告媒体で広告を出す場合、ランディングページは同じものを使っていいのかな?
いいとこに気が付いたね!
広告媒体によって狙えるターゲットが変わることはよくあるんだ。
だから、狙うターゲットによってランディングページは変えたほうが効果が高くなるよ。
え~!?じゃあ、何個もランディングページを作らなきゃダメってこと!?
そうなるね。
広告費に対してしっかり売り上げを作るには、そのくらいの努力は必要だよ。
ただ、コンテンツやデザインをすべて1からやり直す必要はないんだ。
そうなの?
キャッチコピーや広告文言などはターゲットごとに変えたほうがいいけど、全体のデザインとかは同じでOKだ!
それなら何とかなりそう!
そこまで大変なことじゃないからね。
広告媒体ごと(ターゲットごと)にランディングページを作って、ちゃんとA/Bテストもやって効果を測定すれば、作ったランディングページは売り上げにかなり貢献してくれるよ!
しかも、継続的にね♪
コンバージョン率を上げるためのテクニック
コンバージョンって何?
成果のことだね。例えば、商品購入・資料請求などがコンバージョンに当たるよ。
ページを閲覧してくれた人の中で何割の人がコンバージョンしてくれたか、っていうのがコンバージョン率なんだ。
100人ページを閲覧して4人が商品を購入したら、コンバージョン率は4%ってこと。
それを上げるためのテクニックを紹介してくれるの?
そう、数十パーセントも上がるような魔法のテクニックはないけど、アクセス数が多いサイトの場合、3%上がるだけでも売上が激増することもあるんだ。
例えば、5万円の商品を1000人が買ってくれるランディングページがあるとするよね?
そうすると、売上は5000万円。
コンバージョン率が3%上がったら、売上は5150万円になる。150万円も売上が上がるんだ!
なるほど!それは数パーセントでもコンバージョン率を改善する価値があるね!
そうともさ!
ただ、これから紹介するテクニックは、100%コンバージョン率を上げるものではないっていう点に注意が必要だよ。
A/Bテストでの検証は絶対必要!
僕のお客さんの案件で、普通のページよりランディングページの方がコンバージョン率が下がった、っていうケースもあったからね。
おす!A/Bテスト大事!
コンバージョンボタンの色は目立つ色にする
コンバージョンボタンをクリックしてもらうには、ボタンの色を目立たせるように意識しましょう!
色を変えるだけで「圧倒的にコンバージョン率が伸びた」なんてことはザラにあります。
背景やほかの要素と、色や大きさ、フォントをかえるだけで目立たせることができます。
注意点としては、よく言われている「緑のボタンはCV率が高まる」という固定概念にとらわれないことです。
「緑だからCV率が上がった」のではなく、「緑にしたら目立ったからCV率が上がった」というのが事実なので(FireFoxの実験が有名ですが、あれは背景やロゴ画像が青やオレンジだったので緑が目立ったんです)。
デザインの背景色とのコントラストがはっきりわかる色を使いましょう!
コンバージョンボタンの周りに余白を増やす
コンテンツとボタンの間に余白を入れることは、ボタンが目立ちクリックにつながるため、コンバージョンを上げる効果があります。
画像を見ればわかると思いますが、悪い例ではボタンとコンテンツの境目が分かりにくく、ボタンが埋もれてしまっています。
ランディングページを作る時は、とにかく見てほしいものを目立たせることを意識しましょう!
太枠・斜角・影を使う
ボタンに関しては、ただ大きくするだけ、色で目立たせるだけでは不十分です。
というのも、「クリックできる」とユーザーが認識できないから。
「このボタンを押せば購入できますよ」ということを丁寧に案内してあげることが重要なんです。
太線・斜角・影をつけてあげるとボタンらしくなり、クリック率が上がります。
※上記例は極端に線や影を付けています。影やグラデーションを濃く入れるとダサいデザインになりがちなので、薄めに入れる方が良いでしょう。
ボタンに矢印を入れる
ボタンには矢印を入れることをおすすめします。
ユーザーに「クリックしたら次に進めます」ということを潜在的に教えてあげられるからです。
また、コンテンツの途中にボタンを設置する場合、下方向の矢印ならフォームエリアにスクロールすることを伝えられます。
マウスオーバーした時に変化を加える
クリックさせたいボタンにカーソルをのせたとき、色や大きさが変わるといった動きをつけると、ユーザーはクリックしやすくなります。
動きがあると視線を誘導しやすいので、必ず実装したい機能です。
ボタンに視線を送る
人物の写真を使う場合、その人物の視線を見せたいものに向かわせると、ユーザーの視線を見せたいものに誘導でき、コンバージョン率をあげることにつながります。
ある企業が行った実験では、写真の人物の視線を見せたいものに送るだけで、78%も視線の誘導に効果があったというデータが出ています。
視線を送るのが難しい場合、指をさした先にボタンを配置するといった方法も効果的です。
ボタンを複数設置する
ユーザーに購入ボタンをクリックしてもらえるよう、ボタンは複数設置するのが好ましいです。
社会心理学者のロバート・ザイアンスの研究で、「人は繰り返されるものに衝動的な親近感を覚える」ということがわかっています。
また、「3回同じものを見ると、気になってしょうがなくなる」という心理的効果もあるんです。
ファーストビューエリアだけでなく、証拠を提示した後や、商品説明のあとにもボタンを積極的に設置しましょう。
ボタンに一人称を使う
ランディングページではユーザーのことを「あなた」と呼ぶことが多いですが、購入ボタンに関しては「私」という一人称にしただけでコンバージョン率が90%上がったという結果が得られています。
不自然な文言とならない限り、一人称を使うのが望ましいです。
お申込みフォームの入力項目を極力減らす
上でもお話ししましたが、申し込みフォームの内容は出来る限り入力項目を減らすことがコンバージョン率向上に大切です。
入力項目を11から4に変えただけでコンバージョン率が1.6倍に伸びた例もあります。
極力、入力する項目を少なくし、商品を購入するまでのハードルを下げられるように意識してお申し込みフォームを作りましょう!
アンケートを取りたい気持ちはわかりますが、それは申し込みが終わってからでも遅くはありません。
アカウント登録の進捗具合を表示する
商品・サービスを購入してもらうのに「アカウント登録」をしてもらうケースがあると思います。
その際、「今あなたは75%の記入が終了しています」「5ステップのうち3ステップ終了」などの文言をいれておくと、フォーム入力中に離脱するのを防ぐことができます。
「あとどれくらいで終わるか」をはっきりと明示することは、ゴールが近いことを知らせることになり、ユーザーの購買意欲の低下を防ぐ効果が期待できます。
選んでほしいもののコントラストを強調
商品のプランが2つ以上ある場合、売りたいプランのコントラストを強調して表示するテクニックは非常に強力です。
目立たせるとユーザーのクリック率やコンバージョン率が上がるのは先述のとおりで、選択に関しても同じことが言えます。
実際に、選択肢がいくつかある場合に、より目立つものにユーザーの視線が集中する傾向があるので、メインとなるプランの色を変えるなどして目立たせましょう。
選んでもらいたいプランは真ん中に
複数のプラン(商品)がある場合、真ん中にあるものが一番注意をひきつけます。
コントラストをつけたプランを真ん中に置けば、ユーザーの視線を長くとどめておくことは難しくないでしょう。
簡単なので、必ず実行してください。
選んでもらいたいプランを「一番人気」にする
「社会的証明」という効果により、人間は他の人の意見に流されやすいです。
そのため、「一番人気」という言葉はあなたが思う以上に強い力を発揮します。
選んでもらいたいプランに「一番人気」という言葉をつけるだけで、圧倒的にそのプランが選ばれるようになるでしょう。
また、選んでもらいたいプランを常にアクティブ(常に最初に表示しておく)の状態にしておくだけでも、「一番人気」と思わせることができます。
価格の提示方法を変える
商品の価格が高かったり、料金が価値以上と感じられる商品を売る場合、価格の提示方法を変えるだけで劇的にコンバージョン率があがることはよくあります。
例えば「1日たった100円、缶コーヒー1本分の値段で購入できます」という日割り計算で価格を提示するなどです。
商品購入のハードルをどれだけ下げられるか?はコンバージョン率に大きくかかわる要素です。
CTAの文言を変える
CTA(コールトゥアクション)の文言を変えるだけで、コンバージョン率が1.6倍上昇することもあります。
「無料」「簡単」「すぐできる」などの甘い言葉を使うだけで、あなたのLPは素晴らしい働きをしてくれるようになります。
不自然にならないように、景表法に触れないように注意しながら、出来る限りCTAの文言を魅力的なものに変更しましょう。
割引価格であることをアピールする
商品やサービスを割引価格で販売している場合、定価の値段もはっきりと掲載することで「割引中です」ということをアピールできます。
ユーザーはいつもお得な情報を求めているので、定価を掲載するだけで効果を得られる可能性が高いです。
残り時間や残り数を明記する
残り時間や残りの数を明記するのも、強力なテクニックです。
最近はこの手法が特に使われている印象ですね。
「残り2部屋」「この商品をこの価格で購入できるのはあと2日」「他の人がこのページを見ています」といった文言は、限定感を強く与えることができます。
精神的相互作用を持たせる
画像でユーザーに「精神的相互作用(共感)」を持たせる手法は、広告業界でよく使われています。
共感させることで、ユーザーは「自分のこと」と感じてくれるようになり、購入のハードルを下げることができます。
画像では、スプーンやお茶が写っているのでラズベリーを食べることを想像でき、精神的相互作用を生むことができています。
安心できる画像を使う
フォームエリアの近くに、「全額返金保証」「30日間返品保証」などの安心できる画像を設置するのも効果的です。
お金を払うという行為は、脳に痛みを伴います。
ユーザーに安心してもらうことで買う理由を正当化し、痛みを軽くしてあげましょう。
最後の最後で離脱されないように、最後まで気を抜かずにセールス出来るランディングページを目指してください。
不要なリンクを貼らない
ランディングページに他のページへのリンクを貼り付けるのは、絶対にやめましょう。
「ツァイガルニク効果」という心理効果が働き、ナビゲーションなどの不要なリンクが気になることで、コンバージョン率が下がる傾向があるからです。
一度ページを離れたら、戻ってきてくれる保証はどこにもありませんからね。
SNSでシェアしてくれたら特典をあげよう!
SNSは近年特に爆発的な力を持っています。
そのため、ユーザーにシェアしてもらうだけで素晴らしい結果が得られることも。
ただ、何も与えずにシェアしてくれるお人好しの人は多くありません。
「商品をシェアしてくれたらもう1つプレゼント!」などの特典を用意するだけで、圧倒的にシェアしてくれる回数が増えます。
なので、SNSでシェアしてくれた時の対価を用意しましょう!
他のユーザーのSNSの投稿を見せる
SNSは立派な社会的証明です。
最近では、SNSで紹介されている画面を「社会的証明」として使っているLPもちらほら見かけられるようになりました。
しかも、Instagramなどは「やらせ感」が少ないので、かなり有効な社会的証明となります。
「信頼度が低くてコンバージョン率が上がらない」と悩んでいる方は、SNSでの社会的証明を検討しましょう!
コンバージョン率を上げるテクニックってこんなにあるんだね!
ここではすべてを紹介しきれないほどたくさんあるよ!
でもさ、こんなにあったら結構大変だね。
キャバコは「めんどくさーい」ってなっちゃうかも。
量を見るとたしかに多いね。
ただ、これをやるだけでコンバージョン率があがるなら、やらない理由はないでしょ。
しかも、よく見ると全部簡単にできることだよ♪
あ、ほんとだ!ほとんど私でもできそうな簡単なコトだ!
こんなんでコンバージョン率があがるんだね!
そうなんだよ!たったこれだけで結果は大きく変わる。
「神は細部に宿る」って聞いたことあるでしょ?
これはLPにも言えることだよ。
こういう細かいところにこだわったLPこそ、本当に売れるLPになるんだ!
ビジネスを成長させるには必須だよ!
ランディングページデザインのたった1つのポイント
「ランディングページの構成はわかったけど、デザインはどうすればいいの?」
ランディングページは、構成と同じくらいデザインも大切になってきます。
良いランディングページのデザインとは、「売れるデザイン」です。
具体的には、「コンテンツや商品画像、購入ボタンにユーザーの視線を誘導する」を意識するとよいでしょう。
というのも、そもそもコンテンツや商品、購入ボタンが目に入らないと、行動を促すも何もないからです。
商品の画像を大きめに使う、目を引きたい重要なコンテンツを目立たせる、人物の画像の視線を商品に向かせる、データはグラフでわかりやすくするなどが、成果につながるデザインとなります。
あとは、他のランディングページのデザインを部分部分パクればOKです!
ランディングページをまとめたサイトがあるので、そちらで商品と相性がよさそうなデザインを探してみてください。
また、デザインをうまく作る自信がない人は、webサイト作成ツールのテンプレートを使っても問題ありません。
最近のテンプレートは、デザインも悪くないですからね!
ランディングページのデザインって言われるとよくわからないなぁ。
そんなに難しく考えなくてもいいよ!ランディングページの目的は「商品を売ること」だから、デザインも売ろうとすれば自然に良いデザインになるさ!
そっか、じゃあとりあえずプロのデザインをパクってみる!それでもできなかったらテンプレートを使えばいいのか♪
そうそう。「素敵なデザイン」にすることが目的じゃないからね!デザインと聞くと目的を見失っちゃう人も多いから、気をつけよう!
ランディングページの作り方まとめ
【作成前に用意する素材】
- ターゲットの問題
- ターゲットのベネフィット
- 解決策と証拠
- 今すぐ購入する理由
- どんな行動をしてほしいか?
【ランディングページの構成】
- ファーストビューエリア
- 購買意欲を高めるエリア
- 問題解決エリア
- 証拠エリア
- クロージングエリア
- アクションエリア
【ランディングページの注意点】
- 広告媒体の使い方に注意しよう!
- キーワードによってランディングページのキャッチコピーやコンテンツを変更して柔軟に対応しよう!
【ランディングページのデザイン】
- 売ることを目的としたデザインを意識する
- 上手くできなかったり、時間がなければテンプレートでOK!