初心者webデザイナーがレベルアップするために知っておきたい14の事実
webデザイナーとしてもっとレベルアップしたいなぁ。そのためにはどうすればいいんだろう?経験者の声が知りたいよ~!
この記事では、さかしの部下である初心者webデザイナーが、実務でwebデザインをやってきたなかで気づいた「レベルアップに必要な要因」を書き殴ります。
新米の彼が感じた体験談なので、まだwebデザイナーになれていなくて実務について不安な方、webデザイナーになったばかりの初心者の方は、彼の気づきが参考になると思います。
どうすればもっとwebデザインがレベルアップするのか、ポイントを共有していきましょう!
【さかし部下のプロフィール】
Webデザイン初心者の29歳(独学3カ月)。
以前はアフィリエイトで生計を立てていたが失敗。
Webデザイン未経験でありながら、さかしに拾ってもらう。
フリーランスのwebデザイナー兼エンジニアになり、世界中を自由に飛び回って絶景を見ることを目標としている。
ただ、英語は話せない。
「私(さかしの部下、以下私)が会社に入社したのは2019年1月。
Webデザインは3カ月の独学だったにもかかわらず拾っていただきました。
そんな私が、2カ月webデザインの実務を経験させてもらった中で、気づいたことを紹介していきます。
レベルアップするために必要はことだけでなく、同じように悩んでいる人がいるという安心感まで持ってもらえればうれしいです。」
初心者レベルアップポイントその1 お客様目線でWebデザインをおこなう
何だか当たり前のような話ですが、初心者Webデザイナーは絶えず意識しておかなければならないのが「お客様目線でWebデザインをおこなうこと」です。
Webデザインをしていると、「自分が表現したいもの・作りたいもの」を作りたくなりがちです。
Webに公開されるあなたの作品ですからね、「良いWebサイトを作りたい」と思うのが作り手の想いでしょう。
しかし、Webデザイナーはほとんどが「クライアントワーク」です。
クライアント(Webデザインを発注してくれるお客様)は、良いWebデザインを作ることが目的ではありません。
Webサイトを作る目的のほとんどが、「売上・利益・集客の獲得」に当たります。
そのため、どんなにオシャレなデザインにしても、目的を達成できなければ「クライアントが満足しない=良いデザインにならない」ということです。
自分が表現したいことばかりにこだわっていると、いつまでたってもクライアントに満足してもらえる「良いWebデザイナー」にはなれません。
「Webデザイナーはおしゃれなデザインをするのが仕事でしょ?」と思っている人には、早めにこのことを知っておいてほしいと思います。
勉強したての頃は、私も同じでしたが…
そうそう!「何のためにデザインするのか?」って考えるのが、Webデザインにはチョー大切だぜ!
初心者レベルアップポイントその2 人のデザインをパクることに罪悪感を持っていてはずっと二流webデザイナーのまま
初心者がオリジナルのデザインを作ってもうまくいきません。
私の場合、初めて担当させてもらったデザインは、今でも黒歴史。
とにかくひどいデザインで、タイムマシンを自ら作り出しそうになるほど消したい過去です。
なぜそんなデザインになったのか、それは「自分の頭の中にある知識」だけを使ったことが原因です。
初心者の頭の中にある知識なんてたかが知れています。
では、初心者でも良いデザインを作るにはどうしたら良いでしょうか?
答えは、プロが作ったデザインをパクる、です。
しかも、完璧にパクります(もちろん土台だけ)。
2つくらいのデザインをパクって組み合わせると、かなりそれっぽくなるのでおすすめです。
私も初めのうちは「パクったらその制作者に悪いんじゃないかな…」と罪悪感を感じていましたが、今ではとにかくパクることを重視しています。
webサイトという狭いキャンパスの中で、CSSの限られた機能だけでデザインしなければいけないので、似たものになってしまうのは仕方がないことと割り切れたからですね。
私の上司、さかしも他の人のデザインをパクって、そこからブラッシュアップする方法でデザインすることが多いです。
しかも、完成形を見ると、似ているようで完全に違うデザインになっているから驚きです。
なかなかデザインがうまくならなくて悩んでいる人がいたら、他の人のデザインをパクってみてください。
ほとんどのWebデザイナーはこのやり方で効率よくデザインをしていますよ。
Webデザインはどんどんパクっていこう!
それをさらにブラッシュアップしていけば、いいデザインを作れるようになるよ♪
慣れてきたら完全オリジナルでもOKさ!
初心者レベルアップポイントその3 クライアントのお客様(サイト閲覧ユーザー)目線で考える
いざWebデザインを始めると、全く手が進まないという経験をしたことはないでしょうか?
私はあります。
「どうすれば良いデザインになるのか?」がわからず、手が全く動かないんです。
では、良いデザインとはなんでしょうか?
それは、「ユーザーがサイトコンテンツに惹かれるデザイン」と言えます。
クライアントではなく、ユーザーです。
ユーザーを惹きつけられれば、利益が上がり、クライアントの満足に結びつきます。
私はある企業のデザインを作らせてもらったとき、そのWebサイトのユーザーはどういうデザインなら注目するか?を徹底的に考えました。
すると、「ユーザーは悩みを解決したいからWebサイトを見ている」ということに気づいたんです。
そのため、そのサイトではユーザーが購入しやすくなるようにデザインした結果、悪くないデザインになりました(あとでさかしに徹底的に修正されましたが、「悪くない」と言ってもらえたんです)。
Webデザインをする際はクライアントではなく、ユーザーに焦点を当ててみるのも一つの手だと思います。
ユーザーに焦点を当てていれば、クライアントに「もっとこうしたほうがユーザーが満足して利益が上がりますよ」と提案できるので、ただの下請けから脱却するテクニックになるともいえるかもしれませんね。
ユーザーがサイトコンテンツに惹かれるデザインとは?
ユーザーがサイトコンテンツに惹かれるデザインって何なの?
例えば、ユーザーが「Webサイトを読み進めてたら思わず商品を買っちゃった!」っていう現象を生み出せるデザインだね。
ユーザーが商品を買うってことは、少なくとも「そのサイトに載っているコンテンツや商品力に惹かれた」ってことだよね。
コンテンツや商品力をユーザーに適切に伝えられたっていうことは、デザインが良いってことになる。
それが惹かれるデザインさ!
なるほど。で、どうやったらその惹かれるデザインになるの?
例えば、
- 購入ボタンを目立たせる
- 商品の選択肢を少なくする(多すぎると何を買っていいかわからなくなる)
- 人物画像の視線を見てほしいところに誘導する
など、方法は色々さ。
心理的なテクニックやマーケティングの知識を得ると、惹かれるデザインが作れるようになるよ。
「グロースハック」というワード、覚えておくと良いね。
あとは、「このサイトを見るユーザーは予備知識があるのかな?知識がないとしたら、どうすればもっと興味を持ってくれるかな?」といった部分まで思いやってあげると、良いデザインにつながりやすくなるよ!
「ターゲットの年齢・性別」といった外見的な部分だけでなく、「どんな知識を持っているか?何を知りたいか?」という内面的な部分までユーザーのことを考えよう!
初心者レベルアップポイントその4 細部まで気を使う
Webデザインをいくつか担当させてもらって気づいたのは、プロは本当に細かいところまでデザインしていることです。
さかしのデザインを見ていても、「そこにシャドウ必要?」と感じるほど細かい部分までデザインをしています。
しかも、結果的にその細かい部分で「プロのデザイン」と「素人臭いデザイン」が分かれるんです。
「神は細部に宿る」というのは、Webデザインにも当てはまるようですね。
素人臭いデザインから抜け出せなくて困っている方は、隠れたシャドウを入れたり、グラデーションの途中の色にこだわったり、色の明度・彩度にこだわってみるとプロっぽいデザインに近づけると思います。
私も気をつけます。
webデザインを勉強するときは、実際に同じサイトを作ってみると、細部のデザインに気づくようになるぜ!
初心者レベルアップポイントその5 素材は自分で用意することを念頭に置く
クライアントからwebデザインの依頼を受けたら、素材を用意してもらえると思っていませんか?
私だけですか?(笑)
初めてデザインした時は「これだけ?これだけでデザインしなきゃいけないの?」と正直感じていました。
素材を十分に用意してくれるクライアントもいれば、全然素材をくれないクライアントもいます。
そのため、初めから素材は自分で用意することを念頭に置く必要があります。
初めからその意識があれば、めんどくさがらずに素材を作ってデザインに取り組めます。
素材を作るスキルも磨いておくと、webデザイナーとしてレベルアップできますよ。
キャバコも素材は用意してくれてると思った(笑)
クライアントによっては「全部お任せ!」ってところもあるから、ひと通りWebデザインに関する知識は持っておいた方がいいね!
初心者レベルアップポイントその6 デザイン前にしっかりクライアントへヒアリングをする
「クライアントは何を伝えたいのかな?」「ターゲットはどんな人?」「どんなデザインイメージを求めてる?」ということがデザインを作るうえでは大切です。
そのため、クライアントのイメージをヒアリングして、自分の中に落とし込むことは超重要!
私の初めてのデザインは、クライアントのイメージを落とし込めてなかったため、よくわからない気持ち悪いデザインになりました。
最低でも「目的」「イメージする色」「ターゲットの年齢・性別」「デザインイメージ」くらいは、自分の中に落とし込んでおきたいですね。
でないと、最悪デザインを作った後に、クライアントから作り直しを命じられる可能性もあるので…
会社によっては、打ち合わせと制作作業を別々の人がやるケースもあるよね。
制作者が自分でクライアントとやりとりできるなら大丈夫だけど、もし営業とかディレクターしかクライアントとやりとりしてないなら、しっかりお客様の情報を教えてもらおう!
初心者レベルアップポイントその7 デザインする前の骨組み作っておくことで制作時間を短縮する
本番用のWebデザインを作り始める前に、普通はモックアップやワイヤーフレームを作ることが多いです。
そのなかで骨組みをしっかり作っておくことが、制作時間短縮にとても大切だと気付きました。
骨組みを疎かにすると、修正に無駄な時間を取られます。
具体的には、共通する余白のpx値やフォントサイズ、フォントの種類などです。
これを初めに決めておかないと、ある程度のデザインが完成していても、きれいなデザインにならず修正しなければいけません。
私も経験があって、修正で無駄な時間をとられていると感じました。
初心者は特に、デザインの骨組みをしっかり作ることを心がけていきましょう!
骨組みに時間がかかったとしても、修正にかける時間より短くなることが多いので、気にせず骨組みを作りましょう!
骨組みってちょっと面倒だけど、すっごく大切だってキャバコも気づいたよ。
やり方は自由だけど、紙に絵を描くとやりやすかったなぁ♪
初心者レベルアップポイントその8 常にデザインをストックしておく
Webデザインをするときは、大抵納期が決められていると思います。
納期が短いときにデザイン案が全く浮かばないと焦りますよね?
そんなときのために、常にプロのデザインをストックしておくとよいでしょう!
参考にするデザインを探すだけで時間がかかってしまいますからね。
また、常にプロのデザインをストックするということは、プロのデザインを見ることにつながるので、目立たせ方やレイアウト、色の使い方の引き出しが増えます。
私はEverNoteにデザインをストックしています。
Chromeの「Full Page Screen Capture」という拡張機能を使えば、1ページ丸々エバーノートに保存できるのでおすすめです。
デザインをストックしておくのは初めのうちは特に重要だよ!
良いデザインを知ってないと、良いデザインをすることなんてできないからね!
初心者レベルアップポイントその9 心理学も意識する
Webデザインと心理学は意外とかかわりがあります。
例えば、ランディングページを作る際にボタンを3個以上設置するのは、「ツァイガルニク効果」という心理効果によって、ユーザーにボタンを気になって仕方なくさせるためです(他にも目的がありますが)。
他にも「バンドワゴン効果」や「ザイアンス効果」などがあります。
良いデザインをするには、心理学についてもかじっておいた方がよいでしょう。
また、プレゼンをするときにも説得力が増しやすいです。
きゃー!なんか難しそう!
勉強すると意外と面白いよ♪
「こんな風にユーザーは動くのか。」ってことがつかめるからね!
初心者レベルアップポイントその10 デザインツールはショートカットキーを覚えると爆発的にスピードが上がる
私は、デザインツールについては「デザインできるくらい使えればいいんでしょ?」と考えていました。
しかし、さかしのデザインツールの使い方をみて衝撃を受けました。
私が3分くらいかけて行う操作を、5秒で完結させていたんです!(私が遅いというのもありますが)
「こ、これがプロか…」と実力の差を圧倒的に見せつけられたポイントでもあります。
今は少しずつショートカットキーを覚えていますが、まだまだ全然及びません。
キーボードショートカットを使いこなせるようになると、スピード面でレベルアップできるはずです。
納期にも毎回間に合うようになったら、信頼をしっかりと得られるでしょう。
たしかにさかしのPhotoshop操作は早いね!
指が30本に見えるもん!
まぁ、慣れでしょ(照)
初心者レベルアップポイントその11 コーディングはフレームワークやテンプレートを使って爆速化する
私はコーディングがあまり得意ではなく、スピードも遅いです。
社長のさかしが1日で書けるコードも、1週間近くかかってしまいます。
この差は慣れも大きいとは思いますが、初心者の場合はフレームワークやテンプレートを使えていないというのも大きいと感じています。
フレームワークとは、CSSでいうとBootstrapなどですね。
グリッドデザインによるレスポンシブ対応が簡単にできます。
テンプレートは、ナビゲーションなどの「デザインごとに大きく変わらないコード」を自分の中に持っているか?ということです。
これらを使いこなすことで、圧倒的にコーディング時間を短縮できます。
私はBootstrapを勉強中ですが、「超便利だなぁ」と、最近気づくことができました。
初心者のうちからバリバリフレームワークを使っていった方が、レベルアップにつながると思っています(CSSの基礎は身につけてある場合です)。
そして、テンプレートも徐々にストックが増えています。
キャバコはBootstrapが苦手だぁ!!
何回も使ってれば慣れてくるよ!
ものすごく便利だしね。
初心者の人も、バリバリフレームワークを使っていくとイイと思うよ!
初心者レベルアップポイントその12 保守しやすいコーディングを心がける
コーディングに関しては、「デザインを再現できていればいい」と考えている人もいるのではないでしょうか?
実は、コーディングにも思いやりが必要です。
というのも、チームで開発したり、保守が大変になってしまうから。
初心者の場合は、先輩にコードをレビューしてもらうことも多いでしょう。
チーム開発、保守、レビューの際にコメントアウトでメモ書きを残したり、ボタンなど使いまわせるところはまとめる、わかりやすいclass名をつけるなどの思いやりは必要です。
私が今この記事を書いている横で、社長のさかしはため息をつきながら私が書いたコードを修正してくれています。
ただでさえ面倒な作業なのに、思いやりのないコードだとあなたは嫌われてしまう可能性が高いです。
コーディングにも思いやりをもつことで、webデザイナーとしてのレベルがアップするでしょう!
初心者レベルアップポイントその13 ライティングも意識する
Webデザインの仕事をしていると、ライティングスキルが意外と役に立つということに気づきました。
依頼があっても、「どんなコンテンツにすればいいかわからない」というクライアントもいますからね。
そんなときに、キャッチコピーや商品説明、コピーライティングが書けるとクライアントに喜ばれます。
ライティングスキルを超上級レベルまで引き上げる必要はないかもしれませんが、少しはライティングについてかじっておくと、将来的に困らないと思います。
意外とコンテンツを任されることも多いからね。
キャッチコピーの書き方とかは学んどいたほうがいいよ!
初心者レベルアップポイントその14 プロに添削してもらうことで上達する
Webデザインなどのデザインには、正解がありません。
そのため、独学だけでスキルアップを目指すと、なかなか上達せずに行き詰ることが多いです。
そんな時は、プロに添削してもらうことで突破口を開けます。
正解はないですが、正解に近い答えを教えてもらえるからです。
私も初めはひどいデザインしかできませんでしたが、さかしというプロに教えてもらうことで少しずつ上達しています。
「要素の目立たせ方」や「モダンなレイアウト」「色の使い方」などは本当に勉強になります。
また、自分では良いデザインだと思っていても、客観的に見るとダメダメだったなんてこともざらなので、プロに添削してもらうことはとても大切ですよ!
たぶん、1番大切です。
会社の先輩に見てもらうでもいいですし、スクールに通ってもいいと思います。
デザインは、必ず誰かに添削してもらおう!
添削してもらえないと、どこが悪いのかがわからなくて全然上達しないから。
Webデザインって、楽しい!
ここまででwebデザイナーがレベルアップするために必要な気づきをお話してきましたが、どうでしたか?
難しいと感じることもあったのではないでしょうか?
私もまだまだ未熟なので、難しくて心が折れそうになることもあります。
ただ、Webデザインをしているときは本当に楽しいです♪
「どうすればクライアントの目的を叶えられるか?」「どうすればユーザーは見やすいか?」「こっちの色のほうが目的通りの印象を与えられるかも!」といったことを考えていると、あっという間に時間が過ぎています。
これからWebデザイナーの道を歩みだそうとしているあなた!
「Webデザインは辛いこともあるけど、本当に楽しい」という事実は知っておいてほしいです!
以上、Webデザイン初心者の私が実務で気づいたことについてお話ししました!
レベルアップできるようにお互いがんばりましょう!
Webデザインは楽しいよね!
誰かのタメになる仕事だから、ちょっと難しいことがあっても前に進めちゃうよ♪
そうだね!
かなりクリエイティブだから、飽きない仕事だ!
原因がわかったら、それをどんどん解決していくことで一流のWebデザイナーになれるよ!
僕だって初めは初心者だったから安心してくれ♪