Web屋のフリーランスで年収1000万円を達成するには?

フリーランスで年収1000万円

Webデザイナーやプログラマー、エンジニアがフリーランサーになったら、最初の目標としてよく掲げられるのが年収1000万円です。
せっかくフリーになったんだから、時間もお金も手に入れて、ある程度自由がきく生活を送りたいですよね。

「フリーランスになって稼ぎましょう!」という系統の本がいくつかありますので、それらの紹介・書評と合わせて、年収1000万円をどうやって達成していけば良いのか、ご紹介します。

ITエンジニアが独立して成功する本 年収2000万円稼ぐ!

本書に掲載されている内容抜粋

スタートアップ

  • 無駄な仕事をやめて、時間を効率的に使おう
  • 元請けになろう
  • 差別化を明確にして、自分の生業をひとことで表現しよう
  • 目標を決めよう

営業的なこと

  • 開業挨拶状を送ろう
  • 自分の価格と理想の案件構成を想定しておこう
  • 営業手段は数多く用意しておこう
  • 営業スキルを身に付けよう
  • 契約書準備をしっかりと!

チームワーク

  • クライアントの社員になり切ろう
  • 成果を出すのが大事
  • 使える人と認識してもらおう
  • 改善提案をしよう

スキルアップ

  • 案件を2つ以上持ってスキルの陳腐化を防ごう
  • スキルアップできる案件を確保しよう
  • 金と時間の2割をスキルアップのために投資しよう
  • 同業者との交流を大切にしよう

プライベート管理

  • 自分の限界を知っておく
  • 休みの時期は最初に決めておく
  • 入金予定日には必ず入金を確認する
  • 領収書は何にでももらう
  • メンタルケアを怠らない

書評

おすすめ度:★★☆☆☆

2005年に第1刷のやや古い本です。
内容的に真新しさはひとつもありません。

IT業界を数年経験している人や独立を志している人にとっては当たり前の内容ばかりなので、おすすめ度は低いです。
「IT業の独立ってどんな感じ?」という初心者レベルの人のみに役立つ本でしょう。

この本にある内容を実行したとしても、副題にある年収2000万円稼ぐというのは厳しいですね。
稼ぐ方法を教えてくれる本というよりは、IT独立に必要なものを広く浅く解説する本、という感じです。

この本、評価が低めだけど具体的には何で?

例えばね、「同業他社との交流を大切にしよう」って項があるけど、同業他社と仲良くしても、もらえる仕事は下請けにしかならないんだよね。

下請けだとどうしても金額が安くなるから、高年収から遠ざかって貧乏暇なし状態になっちゃうんだよ。
これ、僕も独立当初はやっちゃってたなぁ。

まぁ、2005年当時はクラウドソーシングやWEBでの営業が今ほど普及してない時代だったから、同業他社に頼らないと仕事を得られなかったのかもしれないけどね。

今は同業他社にアプローチするより、全く違う業界に飛び込んで仕事を得る方が、ライバルも少ないし仕事を取りやすいよ。もちろん、協業が必要な時もあるから、同業が大事になる時もあるけどね。

載っている情報が古いんだね…
WEBみたいな技術は変化が早いから、最適なやり方が変わっちゃうもんね。

Webデザイナーが独立して年収1000万円稼ぐ法

本書に掲載されている内容抜粋

  • マーケティングやセールスを武器にしよう
  • 文章力を身に着けよう
  • 自分は何者かという肩書きを作ろう
  • ツール系のストックを持とう(プチ不労所得の積み重ね)
  • 提供するサービスや商品には、フロントエンドとバックエンドを用意してつなげるようにする
  • 売り上げには、フロー型とストック型がある
  • キャッシュポイントは複数作るようにする
  • 自分がいなくても売上が立つような仕組みを取り入れよう
  • コンサルティングにチャンレンジしよう
  • web屋はwebで稼いでなんぼ
  • 売上の天井がない成果報酬型モデルもアリ
  • 料金表を作ろう
  • リストが命
  • セミナー営業もアリ
  • お客様の商品を自腹で買おう
  • 新しいもの好きでいよう
  • 失敗談

書評

おすすめ度:★★★★★

独立後、軌道に乗っている人が読んでも真新しさはそれほどないかなと思いますが、良い復習にはなりますね。
独立前の方には、超おすすめの良書です。

なんで超が付くほどおすすめかは、マーケティング・セールス的な視点がちりばめられているからです。
自分が独立前に読んでいたら、今もっとうまくやっていただろうなと感じさせられました。

本書では、「収入を増やすためのストック系ビジネス化・仕組化が大事」と書かれています。
僕は独立してから、つくづくそのことを強く感じています。
年収1000万円を達成するには、ストックビジネスの考え方やビジネスモデルの構築が必須です。

僕自身、独立当初は「労働型の仕事(受託開発など)をいかに高単価で取ってくるか」しか考えていませんでした。

それでも、運よく仕事は起動に乗りましたが、労働型の仕事は自分の時間を使わない限り収入が発生しないので、収入の継続が約束されているわけではないのです。

もちろんそれはサラリーマンも一緒ですが、起業人はいつでもクビを切られます。
そのリスクを回避するためにも、ストック系ビジネスは経営基盤を支えるために絶対必要なビジネスモデルなのです。

独立前に出会っておきたい本だったなぁ~独立前からストックビジネスの準備をしておけば、もっと楽にフリーランス時代を過ごせたと思うよ。

そんなに違うものなんだね!私もフリーランサーになりたくなった時は、読んでみる!

エンジニアがフリーランスで年収1000万円になるための稼ぎ方

書評

おすすめ度:★★★☆☆

フリーになった人の実体験を元に書かれた、フリーランスとして食っていくための方法本です。
フリーになる前のエンジニア、またはフリーになっても稼げていないエンジニアにとっては参考になる本ですので、是非読んでみてください。

この本の著者が年収1000万円になった方法とは?

この本の著者はどうやって年収1000万円になったの?

フリーエージェントから、高単価の仕事を獲得したみたいよ。

フリーエージェント???

フリーエージェントっていうのは、仕事の依頼人と制作者とを繋ぎ合わせる仲介役の人だよ。

この本は「自分で営業せずにフリーエージェント活用して仕事を獲得しようぜ」ってことを主張してるぜ。

あと書かれているのは、

  • どうやって優秀なエージェントと出会うか?
  • 良い案件を獲得するコツ
  • 商談のやり方
  • 契約成立後の立ち回り方
  • フリーランスなら知っておくべきこと

などだね。

ふーん、この本で学んだことを実行して年収1000万円いくなら、フリーのエンジニアは嬉しいね!

フリーエージェントを使えば一生安泰なWebエンジニアになれるのか?

「フリーエージェントを活用して仕事を獲得する」。僕もその考え方には賛同するよ。自分で営業をして案件獲得するのは、なかなか大変だからね。

ある程度経験があれば、フリーエージェントを活用して仕事を得る方がかなり楽なんだ。

へー、じゃあフリーエージェントを使い続ければ完璧じゃん!

いや、このやり方には致命的な欠陥があるんだ。

それは、「フリーランサーが1番に優先すべき仕事はマーケティングである」という視点が抜けてしまっていること。

フリーエージェントから仕事を獲得するのも、ひとつのマーケティング手法なので、それを活用するのも正解だよ。

でも、だからといって自分で営業することを諦めてしまうのはリスクがあるんだ。

例えばどんなリスクがあるの?

例えば、何らかのミスやクライアントの都合で、頼っていたエージェントから見放されたとするよね?

そうなると、他の手段を用いて集客・仕事を獲得しなければならなくなるんだ。

その時に、エージェントからしか仕事を得ることができない状態だったとしたら、仕事がなくなってしまう危険性があるよね?

つまりエージェントを使うこと一択に絞るのではなく、エージェントも使うし、自分で集客もするし、クラウドソーシングも使うし…と、できる限りたくさんの集客活動をおこなっておくべきなんだ。

なるほどね!どんなに信頼していた人でも、裏切られることあるもんね…

別の記事でも、さかしはマーケティングの大切さをずっと言い続けてるね。

そう、マーケティングは絶対!

結局のところ、マーケティングを第1優先とすることが年収1000万円を達成するための近道

お客様がフリーのデザイナーやプログラマー、エンジニアに求めているものって何だと思う?

ん~、高品質なデザインとかプログラミング能力?

そうだね、その辺がまず最初に求められるスキルとして挙げられるよね。

でも、突き詰めると依頼者が最終的に求めているのは利益ってことがわかる。

Webサイト制作だってシステム開発だって、「何のために作るの?」って考えたら、利益のためってなるでしょ?

うん、確かにそうだね!

だから、利益に結び付くような提案ができるようになると、お客様は喜んでくれるんだ。

まぁ、たまに依頼者の中には、サイトを作ること自体が目的になってしまっている人がいるから注意は必要だけどね。

そんな人に『こうした方が利益に結び付きますよ!』って提案しても、「そんな提案はいらないから、こっちの言った通りにやってくれ」って突っぱねられちゃうから。

そういう人には、「Webサイトの目的を再度確認しましょう!利益を考えてサイトを作りましょうよ!」という教育が必要になるね。

うえ~!クライアントの教育まで必要なの?難しい~!
言い方次第じゃ、「デザイナーやプログラマーの分際でうるさいわ!」って言われそう(笑)

そうだね、だから最初はクライアントの指示通りに動いておいて、信頼を得たら教育するっていう流れの方がやりやすいかもね。依頼者が単なるモンスタークライアントだった場合は、引き下がってしまった方が良いよ。

っと、話がそれたけど、お客様の利益をもたらす提案ができるようになるには、マーケティングの知識が必要不可欠!

これを理解しているのと理解していないのとでは、仕事のやり方・考え方・進め方に大きな違いが出てくるよ。

例えばどんな風に?

サラリーマンとして働くデザイナーやプログラマー、システムエンジニアは、目の前に与えられた業務をこなせばそれで良いよね?

というか、それしかできないんだ。
だって会社に利益をもたらしたところで、インセンティブ制度が整っていない限り、自分の給料がガツンと上がることはないからね。

もちろん、愛社精神がある人は頑張るだろうけど、そんなサラリーマンはなかなかいないしね(笑)

でも、フリーランスや起業などで独立した人の場合、「お客様にもたらす結果がダイレクトに自分の報酬へ影響する」ということに気が付くから、「どうすれば自分の提供するデザインやシステムがお客様の利益につながるか?」というのを考えるようになるんだ。

そう考えるのが当たり前になって、お客様に良い提案ができるようになると、依頼が途切れなくなるよ。

そっか、だからマーケティング知識が必要なんだね。

世界的なマーケッターのダンエスケネディは、
マーケティングが主、それ以外は下僕
と言ってるよ。

おすすめ度:★★★★★

僕はこの本でマーケティングが最重要ということを改めて学んだんだ。

マーケティングよりも商品力のが大事でしょ!
って思ってる人がいたら、是非読んで欲しい本だね。

それは違った!って気づかされるから。

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