Webデザイナーの需要って、これから先もあるの?仕事なくならない?

webデザイナーの需要と将来性

Webデザイナーへの就職・転職を考えている人が気にすること。
それは「Webデザイナーに需要・将来性はあるのか?数十年後も残る仕事なのか?」というところですよね。

Webに興味を持った人なら、誰もが1度は気にすることなのではないでしょうか。
その問いに対する答えを、執筆者兼講師のさかしが詳しく解説します!

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Webデザイナーという職業に将来性はあるのか?

未来はあるのか?

Webデザイナーになるために、頑張って勉強してるんだけどさ。
Webデザイナーって、将来も必要とされる職業なの?
AI(人口知能)が発展してきちゃったら、仕事なくなっちゃったりしない?

うん、スキル次第かな。

ネットで「Webデザイナー 需要」みたいなキーワードで検索してみると、『企業の広告がテレビからネットへ変わってきているので、WEBデザイナーの需要はこれからも高まっていく』みたいな記事が出てくるね。

でもね…正直そんなに甘くないから!

PhotoshopやIllustratorでデザインのみをやっているだけのWebデザイナーは、そのうち絶滅するね。

えっ!そうなの!なんで?

なぜデザインだけしかできないWebデザイナーは絶滅するのか?

正直、今やWebサイトって、誰でもカンタンに作れてしまう時代なのよ。

すでにデザイン経験がある人は「いやいや、そんな簡単じゃないよ!」って思うかもしれないけど、「wix」とか「jimdo」っていう、無料でテンプレートを使ってWebサイトが作れちゃうサービスがあるんだ。

ホームページを作るのに、ソフトはいらないの?

そう。こういったウェブ制作オンラインツールを使えば、ソフトなんて必要ないんだ。

素人でもカンタンにそこそこなウェブサイトができちゃうわけよ。
しかも、テンプレートがたくさんあるし、スマホ対応もできちゃうしね。

プログラミングの知識がなくても、ちょっと頑張ればショッピング機能やメールフォームも作れちゃうよ。

へ~すごいね~!
単なるデザインしかできないWebデザイナーだと、ショッピング機能とかメールフォームは作れなそうだもんね。

そういうこっちゃ!

でも、テンプレートデザインだと、オリジナリティがなくない?
しかもデザインダサいし…

正直、デザインにこだわるのはWebデザイナーぐらいで、クライアント(お客様)側はそうでもないことが多いんだ。

クライアントがWebサイトに求めているのは、良いデザインではなく利益を上げることだからね。

だから、いくらデザインがよくてもクライアントに利益をもたらせなければ意味がないんだ。

最近のクライアントは、
「デザインしかできないWebデザイナーに頼むぐらいなら、本業のことを1番よくわかってる自分でWebサイト作っちゃった方が良いよな。wixとかあるし。」
って考える人が増えてきてるよ。

ワンポイントアドバイス

あなたは、Webデザイナーの求人サイトや、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを見たことはありますか?

見てみると、案件数が多いことがすぐわかるかと思います。

これを見ると、「Webデザイナーは需要があるなぁ」と感じますよね。

でも、デザインしかできない人が求人に応募したり、案件を獲得しにいったりしても、あんまり上手くいかない人がほとんどです。

なぜなら、求人募集や案件依頼を検討している企業が求めているのは、それなりにレベルの高い人だからです。

デザインのレベルが高いか、マーケティング(アプローチ)が上手いか、どちらかに合致しないと、あなたが必要とされる可能性は低くなってしまいます。

当社も求人募集や案件依頼を出すことが多々ありますが、応募者の質は総じて低いのが本音です。

でも、技術力は低くてもアプローチが上手い、という人がまれにいます。

応募時に、こちらが求めている情報や熱意が込められていると、技術力が低くても「うちの会社でこの人を育てよう」という気持ちにさせてくれます。

求人でも案件でも、応募する時は必ず相手の気持ちを考え抜いた上で、アプローチしてみてくださいね!

どうすればWebデザイナーでずっと食っていけるのか

必要とされ続けるWebデザイナーとは?

ずっと食えるWebデザイナーは、ずっとクライアントに必要とされる存在にならなければなりません。
では、どんなWebデザイナーがずっとクライアントに必要とされるのでしょうか?

ポイントは兼業です。

デザインしかできないWebデザイナーがダメなら。。。一体どうすればいいの?

デザイン以外のこともできるようにしないとだめだね。
例えば、こんな感じ▼かな。

  1. 多少プログラミングもできるWebデザイナー
  2. ディレクションもできるWebデザイナー
  3. マーケティングもできるWebデザイナー

うん、何かよくわかんない(笑)

説明しよう!

1.多少プログラミングもできるWebデザイナーとは?

10年以上前のWebデザイナーはね、HTML/CSSコーディングができなくても良かったんだ。

そうなの?!スクールとかのWebデザイナーコースには、受講内容に必ずHTML/CSSが含まれてるのに!

時代の変化とともに、Webデザイナーに求められるスキルが上がってきてるんだよ。
で、最近はね、WordPressっていうツールを活用できる能力も求められてきているんだ。

WordPressって何?

わかりやすくWordPressを説明している記事があるから、リンク貼るぜ!

うん、何かフワっとしかわかんないけど、難しそうだね…

大丈夫、いきなり理解するのは無理だし。
HTML/CSSコーディングができるようになった次のステップかな、WordPressは。

でね、WordPressっていうのを導入するとなるとね、PHPっていうプログラミング言語も勉強する必要が出てくる。

えっ!HTML/CSSだけでも頭がこんがらがってるのに?!

そう。僕も最初はプログラミング言語なんて意味不明だったよ。本読んでも全然わからないし、見たくもない状態だった。でも、少しずつ進めていけば、そのうちわかるようになるから大丈夫!

で、WordPressを扱える状態っていうのは、イコールPHPというプログラミング言語も少し理解ができている状態、と言えるよね?

この状態が「多少プログラミングもできるWebデザイナー」ってわけよ。

なるほど…

2.ディレクションもできるWebデザイナーとは?

で、次のディレクションもできるWebデザイナーっていうのは?

ディレクションっていうのは、実際にクライアントとやりとりをしてデザイナーやコーダーに指示出しすることを言うんだけど…
正直さ、Webデザイナーがディレクターとしての役割もできちゃった方が仕事が早いのよ。

分業制の会社だと、指示の流れは
クライアント → Webディレクター → Webデザイナー・コーダー
っていう感じになるんだ。

でも、デザイナーとディレクターが同じ人なら、クライアントから直接デザイナーに指示が来るから、コミュニケーションがスムーズになるんだ。

伝言ゲームと同じで、仲介する人が多ければ多い程、最後には全く別の伝わり方をしてしまう確率が上がっちゃうからね。

なるほどね。
でも、クライアントと直接やりとりするってなると…お客様のビジネスに関する知識も必要になるし、難しくない?

それはWebデザイナーとして案件をこなしていくうちにわかってくるよ。
だから、Webデザイナーは自然とWebディレクターにステップアップするパターンが多いんだ。

ふぅ~ん、じゃあそんなに心配しなくても、それが自然な流れなんだね。

イェース!とはいえ、勉強し続けるモチベーションは必要だから忘れないようにね!

3.マーケティングもできるWebデザイナーとは?

ちょっとしたプログラミングとディレクションができるWebデザイナーになっておけば、食いっぱぐれる可能性は大分低くなるよ!

でもね、まだ完璧じゃないんだなぁ~!

僕としては、これからのWebデザイナーは、マーケティングができる状態まで知識を高めるべきだと思うよ。

マーケティング?
言葉はよく聞くけど…正確な意味はわかんないなぁ。

そうだね、和訳を検索しても「販売戦略」とかふわっとした言葉でしか出てこないもんね。

うん、具体的なイメージがわかない…

個人的な意見で嚙み砕くとね、マーケティングは「お客様との関係作り」っていうイメージかな。
目標を達成するために作戦を立てて、集客したり、メルマガ出したり、商品売ったり…こういったことが全部マーケティングに含まれるんだよね。

ふぅ~ん、まだ私の中でふわっとしてるな~(笑)
例えば、どういう状態になれば、「私はWebマーケッターになったぞ!」って胸を張って言えるの?

クライアントに利益をもたらす提案ができる状態になったら、Webマーケッターって言い張って良いぜ。

Webディレクターっていうのは、クライアントからの指示を受けて、それを実行するんだけど、言われたことしかできない人が多いのよ。
でもさ、クライアントが真に求めているのは利益でしょ?

もしクライアントの指示が間違っていた場合、言われたことしかできないディレクターだと、指示を鵜呑みにしてしまって、間違いを訂正できないよね。
結果、クライアントに利益をもたらせないどころか、不利益を生み出してしまう可能性もあるんだ。

単なるYESマンじゃダメってことね。

そう。提案できるマーケッターなら、クライアントに「こうした方が集客できますよ」とか「こういうデザインにした方が、購入率上がりますよ」みたいな提案をして、利益を上げることができる。

そしたら、クライアントはハッピーになって、追加依頼してくれるでしょ?
すると、制作会社もハッピー!

結果、制作会社をハッピーにしてくれたWebマーケッターは、色んなところからお声がかかる、という風になるんだ。

なるほどね~。Webマーケッターになったら、デザインできなくても食っていけそうだね(笑)

そうだよ、そこまでいければもう怖いものなし!

タクシー運転手とか、飲食店店員とかの誰でもできる仕事は、これからAI(人工知能)に奪われてしまうけど、マーケッターになれれば、一生食いっぱぐれないね。

【将来も活躍するwebデザイナーになりたいなら、デザインスクールを活用せよ!】
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一生食いっぱぐれないWebデザイナーになるための具体的ステップ

ステップ

食いっぱぐれないWebデザイナーがどういうものか理解したよ!
マーケティングまでできるWebデザイナーが理想ってことだけど、そこまでどうやってたどり着けば良いのかなぁ?

おっけえ、僕のイメージをまとめてみたぜ!

1.まずは丸々ウェブサイトをひとりで作れる状態に

Webデザイナーとしての仕事が始まったら、まずは丸々ウェブサイトがひとりで作れる状態を目指して欲しいな!

これができたらクリア!

  • PhotoshopやIllustratorを使ってウェブサイトのデザインができる。
  • 作成したウェブサイトのデザインをHTML/CSSにコーディングできる。
  • サーバーにアップして、作ったウェブサイトを公開できる。

ふんふん、これがWebデザイナーになったら、達成すべき課題ね!

そう!もしキャバコがWebデザイナーとしてどこかの会社に就職しても、バナーとかアイコンみたいなパーツのデザインしかやらせてもらえない場合、早くウェブサイトを作らせてもらえるように上司に交渉してね!

多少無理してでも、丸々ひとつのウェブサイトを作る案件に関わらないと、スキルは上がらないから!

2.WordPressを導入できる状態に

「自分でウェブサイトを更新したい!」というクライアントは必ず出てくる。それを解決するのがWordPressなんだ。

これができたらクリア!

  • WordPressをサーバーへインストールできる
  • WordPressのテーマをオリジナルのものに変更できる
  • WordPressのプラグインを使って作業を効率化できる

うん、上の項目の意味はわからないけど、勉強すれば次第にわかるようになるって勝手に解釈してる!
プログラミングも少し関わるから、習得に時間かかりそうだね~

それは間違いないね。でもPHPを全て理解する必要はないよ。
WordPressをカスタマイズできればOKなんだ。

それに、WordPressは超有名なツールだから、わからないことは検索すれば大体答えが見つかるよ。

3.クライアントが抱える問題や欲求を理解できる状態に

ただ単に与えられた仕事をこなしてウェブサイトを作ってるだけじゃダメね。

クライアントの課題や目標を理解しながら制作を続けることで、問題解決力や提案力が付いてくるから!

これができたらクリア!

  • なぜクライアントはウェブサイトを作るのか、を理解している
  • クライアントがウェブサイトを作ることで何を達成したいのか、を理解している
  • クライアントは自社サービスにどういう問題を抱えているのか、を理解している(大抵は集客できない、売れない、みたいな悩みがほとんど)

こういったことを理解するために、お客様との打ち合わせは、積極的に参加した方が良さそうだね。

4.SEOや広告について理解できている状態に

WordPressを覚える前に、こっちを先に勉強することになるかもしれない!
順序は入れ替わっても問題ないから安心してね!

これができたらクリア!

  • SEO(検索上位に露出する)がわかる
  • どういうライティングをすれば上位表示されるかがわかる
  • どうやったらクライアントに利益をもたらすキーワードで上位表示ができるか、を理解している
  • どういうクライアントに広告を使うべきかがわかる
  • どの広告媒体を使うべきかがわかる
  • 数字を元に戦略を立てることができる
  • ABテストの重要性を理解している

これらは、Webディレクターならおさえておきたい事項だね。SEOの基礎は、以下Googleの資料が参考になると思うよ!

5.マーケティングを考慮したWebデザインができる状態に

クライアントが求める利益や目標を達成するには、どのようなことができればいいの?

これができたらクリア!

  • 成果の出やすいデザインを提案できる
  • ユーザビリティ(使いやすさ)に配慮したデザインができる
  • Google Analytics等の分析ツールを使ってサイト改善ができる
  • クライアントが競合に勝てるWEB戦略を提案できる
  • SNS更新など、場合により不要な施策を「不要」と根拠を持ってクライアントへ伝えられる

もっと細かく言えばきりがないけど、上記に挙げたようなことができれば、マーケティングもわかる最強Webデザイナーになれるよ!

就職・転職するに当たって、もっと具体的な技術や方法を知りたい方は、以下の記事もご参考になるかと思います。
業界未経験者がWebデザイナーに就職・転職する方法

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