プログラミングスクール卒業後、すぐフリーランスになるのをおすすめしない3つの理由
この記事にたどり着いた方は、おそらくこれからプログラミングスキルを身に付けてフリーランスになるんだ!と意気込んでいる人ではないでしょうか。
鼻をへし折るようですが、プログラミングスクール卒業後すぐフリーランスになるのはおすすめしません。
そこで今回は、すぐにフリーランスになるのをおすすめしない3つの理由と、それでもフリーランスになりたい人が選ぶべきプログラミングスクールをご紹介していきます。
プログラミングスキルさえ身に付ければ、時間にも場所にも縛られないワークスタイルになれるんだよね?
早くプログラミングスクールに行ってフリーランスになりたい!
確かにそうだけど、それは“実務ベースでスキルが身に付いている人”の特権。
現実はそんなに甘くないぜ。
実際、プログラミングスクールに通っても、大してスキルが身に付かずに仕事が取れない人もいるからね。
えっ、そうなの?何だか不安になってきた…。
前提として、“何となく会社で働くのが嫌だから”という理由でフリーランスを目指すのはあまりおすすめしないよ。
だから、フリーランスの厳しさを覚悟できる人だけぜひこの記事を参考にしてほしい。
おすすめしない理由1|プログラミングスクールで学んでも実務では全然使えない
プログラミングスクールで学べばすぐ仕事ができるのか?というと、答えはNOです。
なぜなら、プログラミングスクールの多くはプログラミングコードの書き方を中心とした学習になってしまうからです。
例えば、”画像を表示したいならこのコードを使うよ”、“文字の色を変更したいならこのコードだよ”みたいな感じですね。
しかし実務では、コードばかり書くわけではありません。
何かサービスを作るのであれば、まずはお客さんの要望を聞く「ヒアリング力」が必要です。
また、ヒアリングした内容を設計書に落とし込む「設計力」も必要です。
そして詳細まで設計を詰めたあと、やっとコードを書くことができます。
もちろん、コードも書きっぱなしにするのではなく、バグ(エラー)が出ないようにテストを行う必要もあります。
テストひとつとっても、テストパターンを洗い出し、漏れのないようなテストを行わなければなりません。
このように、実務ではプログラミングコードを書く以外に多くの業務があります。
プログラミングスクールでこの工程のひとつである「コードを書く」ということだけ学んでも、全く実務には結びつかないということが容易に想像できますよね。
プログラミングスクールに行けばフリーランスになれるって思ってたけど、そうじゃないんだね…。
そうさ、中学や高校の英語と一緒だよ。
英語の授業では「英文法」や「単語の意味」などを学ぶことができるけど、英語の授業を受けてもビジネスレベルで海外の人と仕事をすることはできないでしょ?
確かに!コードだけ書くことができても実務で使えなければ意味がないんだね。
んだべよ。だから、プログラミングスクール卒業後すぐにフリーランスになろうとしても、実績や営業力、人脈など何か強みになるものがないと、なかなか仕事が取れないんだぜ。
なるほど…。私のセクシービームを発動させるしかなさそうね…。
ナイスセクシー!
おすすめしない理由2|フリーランスと言いつつ常駐案件が多い
あなたが目指しているのは、おそらく“時間や場所に縛られることなく自由に仕事ができる”フリーランサーですよね?
しかし実は、フリーランス案件には特定の企業に常駐して仕事を行う常駐案件も多いということをご存知でしょうか。
あれ、それじゃあフリーランスになる意味なくない?
ん~、まぁ難しいとこだよね。
勤務形態は会社員と同じだけど業務形態が「フリーランス」になるだけなんだ。
つまり常駐先の企業からすると、必要なくなったらすぐに契約解消できる人材という位置づけなんだよ。
何それ、ひでぶ!
ひでぶかもしれないけど、フリーランスを目指す以上「スキル」が最も重視されるのは当たり前。
スキルさえあれば、会社員エンジニアよりも給与が上がるスピードは速いぜ。
それに、給与に見合わない仕事だと思ったらすぐに現場を変えることができるから、その点では「自由度は高い」と言えるかもしれないね。
だけど、プログラミングスクールを卒業したばかりで実務経験がない人は、スキルが低いからできることが限られてくるんだ。
そうすると、場合によっては会社員エンジニアよりも給与が低くなるってこともゼロではないぜ。
そうなんだ…「フリーランス=自由で稼げる」と思っていたけど、現実はちょっぴり厳しめなんだね。
良くも悪くも「プロの世界」だからね。
フリーランスは完全成果主義さ。
このように、フリーランスになってもその多くは「常駐案件」です。
もし「リモートOK・好きな時間に働いてOK」のような条件の良いフリーランス案件を取りたいのであれば、それ相応の“スキル”や“実務経験”が求められます。
これは、プログラミングスクールに通っただけではなかなか手に入れることはできません。
おすすめしない理由3|“今できること”ベースでしか仕事が降ってこないため成長できない
フリーランスになると、基本的に“今できること”ベースでしか仕事を取ることができません。
自分でポートフォリオを用意し、“これまでどんなことをやってきたのか?”、“どんなスキルを持っているのか?”などを成果物として提示する必要があります。
相手側も仕事を遂行できるスキルを持ったエンジニアを探しているわけですから、いくら“何とか勉強してやってみせます!”とやる気だけを見せても仕事は取れません。
一方、会社員エンジニアであれば、今そのスキルを持っていなかったとしても、“こいつなら何とか乗り越えられそうだな…”と、ある程度のポテンシャルを見込んで仕事を任せてもらえることも多いです。
会社としても社員にはどんどん成長してもらいたいので、“次はこの仕事に挑戦してみる?”と様々な業務に挑戦させてもらえる機会も多いでしょう。
このように、「フリーランス=バリバリ稼げる仕事を任せてもらえる」というわけではなく、むしろ“今のスキル”でしか判断されないということを覚えておきましょう。
何だかフリーランスになる自信がなくなってきた…。
まぁ、プログラミングスクールに通って得られるスキルはたかが知れてるからね。
“何となく自由になりたい”という理由で実務経験がないままフリーランスになると、結局は誰でもできるような業務しか任せてもらえないパターンになっちゃうぜ。
そうすると、ポートフォリオの内容は濃くならないから、次の仕事も同じような業務内容になっていく…という負のループになるんだ。
このエンジニアの未来がどうなるかは…想像つくよね?
うわぁ、怖い、チビる。
自由になりたくてフリーランスを目指しているのに、かえって自分の首を絞めることになるんだね。
結論|プログラミングスクール卒業後すぐにフリーランスにはなるな
ここまで読んで分かるとおり、プログラミングスクール卒業後、何の戦略もなくすぐにフリーランスになると、想像以上に苦しい状況に追い込まれる確率が高くなります。
「自由」「稼げる」といった理想とは程遠い生活が待っているでしょう。
せっかくフリーランスになったのに、食いつなぐのが大変だと元も子もありませんよね。
生活に苦しくなると“とにかく何でもいいから仕事を!”という状態になる。
そうすると、どう考えても内容に見合っていない報酬で仕事を依頼してくる“モンスタークライアント”からも仕事を受注してしまい、「仕事で疲弊→報酬少ないから生活苦しい→何でもいいから仕事を!→報酬が見合っていない仕事→仕事で疲弊」というループにハマりやすいぜ。
そういえば、フリーランスになってから、会社員エンジニアに戻った友達がいたような…。
あえて会社員に戻る人もいるから何とも言えないけど、フリーランスで生活が厳しくて戻る人もいるだろうね。
フリーランスの中には、会社員エンジニアとして何十年も実務経験を積んだ後フリーランスになった人もいるから、その人たちと張り合えるスキルが必要だし。
え~そんなの無理!
会社に行きたくないからフリーランスになりたいのに…。
どうやったらフリーランスになれるの?
じゃあ、さっそく次項で“稼げるフリーランスになるためのおすすめのフロー”を解説していくぞ!
稼げるフリーランスになるためのおすすめのフロー
稼げるフリーランスになるためには、とにもかくにも実務経験が必須です。
そのためには、次のような流れでフリーランスになることをおすすめします。
- プログラミングスクール卒業後、いったん就職(転職)する
- 会社でフリーランスに必要なスキルを学ぶ
(ヒアリング力・設計力・営業力など) - プライベートで少しでも良質な実績を作っておく
- エージェントを使って優良クライアントを探す
- フリーランスとして独立
1. プログラミングスクール卒業後、いったん就職(転職)する
稼げるフリーランスになりたいのであれば、とにかく実務経験を積もうぜ!
会社で働くのに抵抗がある人も、将来への投資と思って一度就職(転職)した方が、後々苦労しなくて済むよ。
できれば、仕事がマニュアル化している大手企業よりも、まだまだ工夫の余地がある中小企業やベンチャー企業に就職することをおすすめすっぞ!
お金をもらいながら修行できるって考えたら、超贅沢だよね!
2. 会社でフリーランスに必要なスキルを学ぶ
ど素人集団が会社を作るケースって少なくてさ。
大体、ちっちゃな会社でも、仕事できる人が最低ひとりはいるわけよ。
だから、会社に入って仕事をすれば、学べるものがたくさんあるわけね。
ヒアリング力や設計力・チーム開発など、プログラミングスクールでは学べない多くのことをゲッチューしよう!
面倒な人が上司にならないといいなぁ~
3. プライベートで少しでも実績を作っておく
クラウドソーシングサービスなどを利用して、副業で仕事を受注し、フリーランスになるまでに少しでも実績を作っておこう。
クラウドソーシングで仕事が取れなければ、知り合いがやってるサークルとか、行きつけのお店とかに交渉して、ホームページを作るってのもアリだね。
本業以外の時間でやるの?結構大変だね。。。
ここで「時間的に厳しいでしょ!」と思った方は、おそらくフリーランスに向いてないぜ。
稼げるフリーランスになりたいのであれば、スキマ時間を見つけて小さな実績を積み重ねる努力が必要さ
4. エージェントを使って優良クライアントを探す
“会社でも多くのことを学んだ!”、“プライベートでもある程度仕事をこなせるようになった!”と思ったら、エージェントを通してフリーランス案件を探してみよう。
エージェントを通せば、自分の営業力では取れない仕事を高単価で受注することが可能だぜ。
エージェントを通すと常駐案件になっちゃって、あんまり自由じゃなくなっちゃわない?
もちろん、エージェントを通さなくてもいいけど、最初は活用した方が楽だと思うぜ。
それに常駐って悪いことばかりじゃなく、常駐先から信頼を得られればリモートワークに切り替えてもらえることもあるし、契約が切れた後の繋がりで仕事をもらえることもある。
実際、僕は常駐やっていた頃の繋がりで、今も仕事をもらってるしね。
常駐は悪いことばかりじゃないぜ。
ほえ~!常駐のこと、ちょっと見直したかも。
俺のことも見直してよ。
5. フリーランスとして独立
いよいよフリーランスとして独立です。
ここで注意していただきたいのは、フリーランスになったからといって油断しないこと。
スキルを磨き続けなければクライアントは他のフリーランスに乗り換えてしまいます。
現状に甘えず高みを目指し続けることができれば、もうあなたは稼げるフリーランスです。
「会社に就職する」というステップを挟むだけで、何だか稼げるフリーランスになれそうな気がしてきたよ!
だろ?安全にコツコツいけば、フリーで食っていくのはそう難しくないぜ。
フリーランスになるまでにどのくらい会社に勤めればいいの?
それは自分次第さ。
1年でフリーランスになりたいのであればそれ相応の努力が必要だし、プロジェクトマネージャー(PM)等も経験しておきたいんだったら、会社にもよるけど3年~5年くらいは勤めなければいけないよね。
そっか…。ちなみに、それでも“どうしてもすぐフリーランスになりたい!”っていう場合はどうすればいいの?
わがままだなぁ~
しょおがねえ、すぐフリーランスになる方法も紹介するよ。
やったぜ~!
プログラミングスクール卒業後、どうしてもすぐフリーランスになりたいなら
基本的に、プログラミングスクール卒業後すぐにフリーランスなることはおすすめしません。
しかし、“どうしても会社員は嫌!”、“高年齢などの理由で再就職が厳しくフリーランスを目指すしかない”という方は、プログラミングスクールに通うのと並行で次のことを実践しましょう。
- 実績づくりを並行しておこなう
- 半年間無収入でも生活できるお金を貯めておく
- 掛け算スキルで差別化する
では、それぞれ解説していきます。
1. 実績づくりを並行しておこなう
プログラミングスクールでコーディングスキルを高めたら、そのスキルを使って仕事を受注していこうぜ!
スクールを卒業していないのに仕事なんてできるの?
難しいかもしれないけど、やるしかないよ。
卒業後すぐにフリーランスになりたいのであれば、実績は必須だからね。
スキル低いうちから、どうやって実績作ればいいの?
「無料でもいいから作らせてください!」って、頼むのがいいぜ。
知り合いのお店のホームページとか、クラウドソーシングから簡単な案件にアプローチするとか、他人から仕事をもらうのが厳しければ、自分でWebサービスを作る、とかだね。
実績無しにフリーランサーになるのは、裸で狩りに行くようなもんだから、何としてでも実績を作ろう。
裸で狩りに行くっていう例えばよくわかんないけど、実績は死に物狂いで作れってことね!
2. 半年間無収入でも生活できるお金を貯めておく
言わずもがなだけど、お金がないと生活できないしね。
最低限、半年間無収入でも食べていけるくらいのお金(20万円×6ヵ月=120万円くらい)は貯めておくといいよね。
そうすれば、万が一仕事が取れなくても焦って悪質なクライアントから仕事を受注しなくて済むし。
「フリーランス厳しいな…やっぱり就職しようかな…」と思ったときでも、ゆとりを持って就職先を探すことができるぜ。
あえてお金がない状態にして、自分を追い込むのは?
ドMな人だったら良いと思うけど、あんまりオススメはできないぜ(笑)
3. 掛け算スキルで差別化する
例えば「プログラミング×デザインスキル」「プログラミング×SEOライティング」のように、プログラミング以外のスキルも磨き差別化していくのが大事だね。
TwitterとかInstagramで多くのフォロワーがついているのであれば、“SNSマーケティングができるプログラマー”として売り込むことができるし、ライティングで上位表示させた実績があれば、”SEOができるプログラマー”として差別化できるよね。
マーケティングがわかる人は、仕事取りやすくなるぞ~
そっか、単に「プログラミングできます!」だけじゃ、他のフリーランサーに負けちゃうもんね…
そういうこっちゃ。
競争を勝ち抜くためにも、多くの掛け算パターンから自分が何を売りにしていけるのかを考えていこう!
フリーランスになれる確率を上げてくれるプログラミングスクール3校
最後に、コードを書くこと以外もサポートしてくれる可能性の高いプログラミングスクールをご紹介します。
早くフリーになりたい人は、以下のような学校を検討してみると良いでしょう!
1. CodeCamp | エンジニア転職コース
CodeCampGATEの魅力は、なんと言っても「採用率8%の現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン」。
オンライン上で一人ひとりをサポートしていくため、プログラミングの知識が全くない状態でもWebサービスの開発に必要なスキル(HTML/CSS/JavaScript・PHP・MySQL)や実務で活きるGitやDockerなどの知識も学ぶことができます。
また、CodeCampGATEには、現役エンジニア講師との2ヶ月間のチーム開発を行います。これにより実際の現場に近い経験ができ、就転職後、即戦力として活躍できるスキルを身につけることができます。
転職支援も手厚く、ポートフォリオ作成支援、国家資格キャリアコンサルタントによるキャリア相談に加え、就転職で非常に有利となる推薦状の作成があり、多くの転職成功実績があります。
今なら20日間の返金保証キャンペーンを実施中です。途中で自分に合わないと感じた方は、無償でやめることができるので、安心して通いはじめることができます。
2. TECH::EXPERT(テックエキスパート)
30歳以上でプログラミングに挑戦したい方にぜひおすすめしたいのが、「TECH::EXPERT」。
フリーランスを目指したい方向けのコースがあり、チーム開発やコードレビューなど実務と同じような環境で学習を進めることができます。
最短10週間でフリーランスエンジニアを目指せることも魅力のひとつ。
また、TECH::EXPERTの社長である「まこなり社長」はビジネス関連のYouTube動画を配信しているため、代表の人となりを知ることができます。
おそらく、動画を見ると入会したくなると思いますよ。
3. tech boost(テックブースト)
通学・オンラインどちらも選択可能な「tech boost」。
メンターに大学生、卒業生、講師専属を採用しておらず、現役エンジニアから教えてもらえるので安心です。
スクールによっては、スクールの卒業生や実務経験のない大学生が講師になっていることもありますからね。。。
スクール選定時は注意です!
まとめ
最後に、重要ポイントをまとめておきましょう。
まず、すぐにフリーランスになるのをおすすめしない理由は次の3つだったよね?
- プログラミングスクールに通っても実務では全然使えない
- フリーランスと言いつつ常駐案件が多い
- “今できること”ベースでしか仕事が降ってこない
そうさ、次の流れでフリーランスになると良いぜ。
- プログラミングスクール卒業後、いったん就職(転職)する
- 会社でフリーランスに必要なスキルを学ぶ
(ヒアリング力・設計力・営業力など) - プライベートで少しでも実績を作っておく
- エージェントを使って優良クライアントを探す
- フリーランスとして独立
私みたいにすぐフリーランスになりたいなら、次の3つが大事なんだよね。
- 実績づくりを並行して行う
- 半年間無収入でも生活できるお金を貯めておく
- 掛け算スキルで差別化する
フリーになって、自由な人生を手に入れてくれっ!